転校生は婚約者でした 【桃】

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『え？』










るいの言葉にフリーズする。









『な、なんで桃澤くんを誘う必要があるの？





別に私は行かなくてもいいよ』










るい「え、なんかあったんじゃないの？桃澤くんと。」










ギクッ










るい「最近なんか変だったし。」










るいは相変わらず鋭いな……。





実はあれから、あの理科室掃除のときから、桃澤くんと普通に会話できていない。





保健室にももちろん行けてないし、話すときもぎこちなくなってしまう。










『なんでわかったの……？





桃澤くんと色々あってさ、なんとなく気まずくて……。』










頬をポリポリ掻きながら目をそらす。










るい「Aってわかりやすいよね。」










るいは私をまっすぐ見た。










『え!?そうなの？





私は普通にしてるつもりなのになぁ……。』










るい「そういえばさ、Aが初恋の人のことを話してたとき、表情が乙女すぎるっていじられてたの覚えてる？」










るいは懐かしむように笑った。










『あー、確か小学生低学年くらいだよね？今は名前も顔も覚えてないのにな……。』










るい「その顔だよ。自覚なくてやってんのすごいね。」










『う、嘘っ！』










顔に手を当てて確認する。





わかったのは私は今赤面しているだろうということ。










るい「ほんと、乙女だよね。Aって。





……お似合いだと思うけど。」











『？』










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