別れこそ会うの始めーその20 ページ5
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青学のバスが行ってすぐ、LINEの着信音がしたと思ったらリョーマから「バイバイ」と書かれた可愛らしいスタンプが来てた。
それにスタンプで返事をしつつ、かわいいスタンプ持ってるなぁとニヤニヤした。
この場に残っているのは、あと3校。
次に帰るのは…とあたりを見て、俺は慌てて走り出した。
帰る準備をしていたのは、ルドルフの皆だったから。
観月さんには、絶対お礼を言わなければ。
そう思ってバスの元へたどり着くと、荷物の確認をし終えたのであろう観月さんがちょうどバスに乗り込もうとしていた所だった。
「観月さんっ！」
「A君！」
「間に合った…ちょ、待ってくださ…はぁ…はぁ…」
膝に手を置いて、ぜぇぜぇと息を整えていると、観月さんは慌ててバスから降りてきてくれた。
「落ち着いて、」と言いながら呆れ顔で背中をさすられてやっと呼吸を落ち着かせて正面を向く。
「そんなに急いで…何か忘れ物でもありましたか？僕と荷物を取り違えたとか…」
「忘れ物というかなんというか…
観月さんに、お礼とお別れを言い忘れてたので！」
俺の言葉に観月さんがキョトンと俺の顔を見つめ、それから俺の真剣な表情をしているつもりの顔をみて、やんわりと微笑んだ。
その仕草に合わせて見慣れた髪がふわりと動くのがすごく綺麗で。
俺はばっと両手を差し出して握手を求める。
「観月さんには、本当に最初から最後までお世話になりっぱなしでした。
本当にありがとうございました…！」
「ふふ、僕の方こそ君のおかげで素敵な合宿になりました。感謝していますよ。」
俺の手を観月さんの両手が包む。
何度も助けられた暖かいその手の安心感。思わず言わなくてもいい事だって口をついて出てしまう。
「…やっぱり、寂しくて。」
そう呟いた後で、別れ際に何を言ってるんだと慌てて観月さんの顔を伺う。
観月さんは案の定、その大きな目を少し見開いた。
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香穂 - とっても面白い作品を読んでしまった‼越前との絡みもっと見たいです‼‼ (2022年1月6日 1時) (
レス) @page10 id: ee3cc043d6 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆう - すごく面白いです！特に財前さんとの絡みをもっと見たいです！！これからも頑張ってください！応援しています！ (2021年8月30日 10時) (レス) id: 06ab218753 (このIDを非表示/違反報告)
れもんの天然水(プロフ) - 凄く好みな作品に出会ってしまった…！一気に全部読ませていただきました、更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしています！ (2021年6月24日 20時) (レス) id: c79a48fca7 (このIDを非表示/違反報告)
白 - 凄く面白くて一から全部一気読みしてしまいました。良い話に巡り合えて良かったです。更新頑張って下さい。応援してます。 (2020年8月4日 0時) (レス) id: 90f518474b (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - こんなに良いお話に巡り会えて嬉しいです、忙しくて更新も難しいと思いますが続きを楽しみにお待ちしております！ (2019年5月3日 22時) (レス) id: 40c5384cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2019年1月29日 15時
