検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:93,584 hit

別れこそ会うの始めーその2 ページ35





「なんだか、敬語で人と会話してない赤也先輩を見るのって新鮮ですね」



「あ?んだよそれ」



「いえ、だって立海では俺以外3年生じゃないですか。同級生と話すの見るのほぼ初めてな気がします。」



「同級っつってもこいつらじゃな〜!


マジでジジイみたいな奴らなんだってば!」



「ふん、なら敬語でも使ったらどうだ」



「あ〜〜でたよ日吉のこういう言い方!!!


もっとなんだとー!とか言えよガキみたいに!!」



クソジジイ!と指をさされた3人の中で、今度は光さんがべっと小さく舌を出して反抗してた。
海堂さんはそんな赤也先輩に慣れ始めてしまったのか無視だった。



「赤也先輩が楽しそうでなによりです。


仲いいんですね〜」




俺がはははと笑ってわざとそう言えば、「「どこが!」」と赤也先輩と日吉さんの声が返ってきた。



こういうやり取りも含めて、なんだか新鮮な赤也先輩を見たなぁとほんわかしながらお茶を飲んだ。




------------------------------




またまた口論が始まって赤也先輩がまた日吉さんを指さして何か叫ぼうとした時、跡部様がマイクの前に立ったのが見えた。


それに気づいた食堂内のざわめきがだんだんと静まり、俺もそれに合わせて赤也先輩にしっと指で合図する。


辺りを見渡し静かになったこと確認された跡部様が少し頷いて短く挨拶をした。




「お前ら、今日で合宿は最後だ。

昨日も言った通り、今日は昼まで練習をする。

練習開始時刻をいつもより30分遅くするから、その間に部屋の片付けをしやがれ。

練習終了は12時半。昼飯と一緒に解散式をしてそこから順にバスで帰るものとする。

各員、後悔のないように全力で最後の練習に励め、以上だ!」



跡部様が席へと戻られたのを確認して、皆がご飯を運び始める。


ろくに話も聞いてなかっただろう赤也先輩にご飯食べましょ、と声をかけて、俺も椅子を引いて立ち上がった。





別れこそ会うの始めーその3→←別れこそ会うの始めーその1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます!本当に合宿編は終盤です…最後まで楽しんで貰えたらなによりです! (2019年1月17日 22時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフ可愛い...合宿が終わるの寂しいですね。更新頑張って下さい! (2019年1月12日 1時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» 久々の更新にも関わらず、コメントありがとうございます…!長い間ご迷惑をお掛けしましたが、今日から少しずつ更新できればと思います…! (2019年1月7日 23時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - 久しぶりの更新!いつも更新楽しみにしています!これからも頑張って下さい! (2019年1月7日 19時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - キャラメルさん» お返事が遅れてしまいすみません!コメントありがとうございます!そう言っていただけると書きがいがあります…!これからもよろしくお願いします! (2018年10月8日 17時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木こりのコロポ | 作成日時:2018年6月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。