子供は海へ舟は水ーその30 ページ24
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「っ、ぶは！？！？な、なんや………っ砂！？」
誰かの声がしたかと思えば、謙也さんの顔に当たったのは砂。え、砂？水じゃなくて？
慌てふためきながら砂が投げられた方を二人で向けば、
「な〜にヘタレのクセにナンパしとんねん！！」
「いきなり仲良うなって、謙也も隅に置けんわぁもう！！！何話しとったか知らんけど！」
と、一氏さんと小春さんがケラケラ笑い、続いて白石さんがニヤニヤしながら叫んだ。
「謙也先生顔赤いで！！自分がまず水分補給したらええんとちゃう！？」
「がっつり聞いとるやないかい！！」
肩の砂をはらいながら「お前ら！」と謙也さんが怒鳴ると、「怒った顔も男前やでヘタレ〜！」と言い残して三人は海の方へと逃げてしまった。
「スマンAさん！かかっとらん！？」
「あっいえ俺は…！謙也さんの方こそ…」
「あ〜も〜ザラザラする…最悪や…！！ちょっとアイツらにやり返さな気がすまん…！！」
行ってくる！と叫んだ謙也さんが、「海でかけるなら砂やなくて水やろドアホ！！！！」と三人を追って走っていくと、近くのテントで
「この動画、帰ったら師範と副部長にも見せたろ」
と、携帯を構えていた手を下ろした光さんが笑った。
「おっ、なんや、謙也達のコント終わったんか！？」
「コントじゃないで金ちゃん〜」
「A関西弁ヘッタクソやな！！！！」
「アッ厳しい！！関西人他県民の関西弁に厳しい！！」
突っ立っていた俺に後ろから声をかけたのは金ちゃん。その隣には越前もいて、ルーキー同士性格は違うけど仲いいのかな、と考えた。
…越前のしかめっ面を見てると、金ちゃんが一方的に懐いているようにも見えるけど。
「で、皆どこいったん？」
「あっち。海の浅いとこで水かけあって遊んでるよ。」
「なんやそれおもろそうやん！！ワイもよーせーてー！！」
そう言った金ちゃんシワになるほど握っていた越前の服を離して、走って行ってしまった。
「無理矢理引っぱってこられた俺の身にもなってよ、もう」
しかめっ面のまま服のしわをはたいて伸ばしている越前を見ながら、俺はさっき謙也さんに言われたことを思い出す。
「そうだ、越前なんか飲むもの余ってない？」
「…あるよ、あっちに置いてるから行こ。」
「サンキュ、助かる。」
スタスタと歩いていく越前を追いかけながら、俺たちは他愛のない話をして歩き始めた。
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木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！本当に合宿編は終盤です…最後まで楽しんで貰えたらなによりです！ (2019年1月17日 22時) (
レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフ可愛い...合宿が終わるの寂しいですね。更新頑張って下さい！ (2019年1月12日 1時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» 久々の更新にも関わらず、コメントありがとうございます…！長い間ご迷惑をお掛けしましたが、今日から少しずつ更新できればと思います…！ (2019年1月7日 23時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - 久しぶりの更新！いつも更新楽しみにしています！これからも頑張って下さい！ (2019年1月7日 19時) (レス) id: 8a79432f79 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - キャラメルさん» お返事が遅れてしまいすみません！コメントありがとうございます！そう言っていただけると書きがいがあります…！これからもよろしくお願いします！ (2018年10月8日 17時) (レス) id: 2e6823aea8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年6月11日 21時
