王神相搏つーその14 ページ39
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「神尾さんっ！！！」
「うぁ〜…？だれ？」
「俺は誰でもいいですっ、大丈夫ですか！？」
「あー大丈夫ー…いつもの事だからー…」
ドリンクと冷やしたタオル、氷の入ったペットボトルや救急箱などを抱えて木陰に寝転ぶ神尾さんに駆け寄る。
「すまないな、Aさん。わざわざ来てもらって…」
「大丈夫ですよ橘さん。軽い熱中症ですかね…ちょっとこの氷を脇へ…」
「は…加賀さんって割と足速いね…」
「あ、すみません伊武さん、緊急だと思って焦っちゃいました」
赤い顔で大丈夫を繰り返す神尾さんに寝てなさい！と言って、ドリンクを渡す。
意識もあるし凄い汗でもないから、このまま落ち着かせたらいいと思うけど…
「…なんだか息上がってます？」
「そいつさ、スピード馬鹿だから走り出したら止められないんだよ。
だからランニング中にスピード上げ出してさ…なんでこんな馬鹿の為に俺が走らなきゃいけないんだよ…ほんと馬鹿…加賀さんにも迷惑かけるし…今のアキラに必要なのは冷たいスポドリじゃなくて馬鹿を治す薬だよなぁ…くそ…」
「はは…まぁ、大事に至らなくてよかったですよ…」
「はーっ！生き返った！あ！？お前Aか！」
スポドリを飲んだ神尾さんが自分の悪口をめちゃくちゃ言われているとも知らずに上半身をぴょーんと起き上がらせる。
「はい、Aですよ。今は真夏なんですから…なんでランニング中に無茶なんかしたんですか？」
「んー、なんかリズムに乗ってたら疲れて倒れたんだよなぁ」
「リ、リズムに乗る…？」
やっぱり神尾さん、赤也先輩と気ぃ合うだろ。俺が聞き返したら伊武さんがまた馬鹿馬鹿…とぼやき始めて、橘さんが苦笑する。
「神尾はな、音楽に合わせてスピードを出しているんだ。」
「なるほど…あ、でもそういうランニング方法だと、その人に合った呼吸が出来るからこんなに疲れること無いはずなんじゃ？」
「神尾はまだまだだからなぁ。加減が分かってなくてか、学校でもよくバテているんだ…ちゃんと見張っておかなければと思っていたんだが、何せ二人しかいないからな。迷惑をかけたな。」
「いえいえ、でもせっかくいいやり方なのに勿体ないですね…」
持久走の時に陸上部の奴がやってるって言ってたやり方だもんな。正しいやり方だから、やめろって言うのは違う気がする。
うーんと考えてそこで俺は思い出した。
陸上部以外に、そのやり方を使っている部活があったことを。
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» コメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年4月30日 0時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ルドルフ組が可愛かったです！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 9521c565b3 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 第一部隊さん» コメントありがとうございます！ルドルフの中だと淳が好きなので、かなり淳との会話が多くなってしまったかなと思います…！お気に召して貰えたならなによりです！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
第一部隊(プロフ) - ルドルフかわいかったです！家族設定面白い！ありがとうございました！ (2018年4月29日 18時) (レス) id: 91bd124fa4 (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - 暁月さん» ご指摘ありがとうございます！訂正しました！ (2018年4月29日 13時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月14日 8時
