窮鼠なれど王を噛めーその3 ページ46
ー
そろそろお昼か。
照りつける太陽を見上げながら、俺は汗を拭いた。
俺は自分用のドリンクを一気に飲み干して青学の皆の所へ走る。
今日はいつも通りにドリンク用意してタオル用意して……では済まされず、
「配り終わった？ならちょっと付き合ってよ」
と何故か越前の基礎練に付き合わされまくったのだ。
大量の筋トレにスクワットや走り込みが済んだと思ったら、今度は打ち合いをしようと言われるものだから死ぬ。
「か、勘弁しろもう……昼前の休憩用のドリンク用意しに行かせて…」
「まだ時間あるじゃん、ほらやろ。」
だめ？と首を傾げられるとうう……この合宿に来て自分より背の低い奴って少なかったから、こういう甘えられ方をするとどうも俺は弱い。
渋々ラケットを手に取ろうとすると、
「オイ」
「あ、海堂さん…」
海堂さんが俺の肩に手を置いている。
「…越前、テメェ困らせてんじゃねぇぞ。コイツにはコイツの仕事があるだろうが…」
「じゃあ相手してくださいよ、海堂先輩。」
「ああ？上等だゴルァへばってんじゃねぇぞ！！」
うわ、二人とも元気だなぁ…でも、海堂さんは越前を止めに来てくれたのか…と、俺がぼーっとしていると海堂さんが振り返る。
「テメェは仕事があるんだろうが。とっとと行け。」
「すみません、ありがとうございます！
ごめんね越前、今度は打ち合いくらいなら付き合うから！」
「いいよもう……ドリンク待ってるから。」
帽子を被り直し理由のないツンデレを発揮した越前におう！と笑って、俺はドリンクを作りに走った。
ー
「お疲れ様ですっ、ドリンクどうぞ！」
コートまで走った俺はぜえぜえと息をしつつドリンクの入ったカゴをベンチに置いた。
次々と売れていくドリンクを見て少しほっとしてその場に座り込んたら、目の前にドリンクが。
「A君もお疲れ様、走ってきたんだろう？」
「ふ、不二さん…俺ちゃんとドリンクあるんで自分で飲んで下さい…」
「君のドリンク、もう空だったから僕のを渡してるんだよ。ほら遠慮しないでちゃんと休憩しなよ？」
「あー…すみません、頂きます。」
申し訳なく思いつつ、不二さんのドリンクを頂く。不二さんは俺の喉が鳴ったのを確認して、ベンチにも座らせてくれた。
「さ、ちょっとお話しようよ。」
「え、いいんですか？」
「まだ休憩終わるまで時間はあるからね。」
そう言って不二さんはにっこり笑った。
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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子２円さん» おかえりなさい！今夜はいっぱい更新するつもりなので、是非旅行疲れの一服にでもどうぞ！ (2018年4月13日 21時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子２円 - 修学旅行から無事帰れました！沢山更新ありがとうございます！ (2018年4月13日 21時) (レス) id: 1e0ae13ebb (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - ●RECさん» にふぇーどー！そうです新学期です…！忙しくなると更新速度が落ちるかも知れません、申し訳ない…！ (2018年4月11日 7時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
●REC(プロフ) - 比嘉中でーじさいこうさぁー 新学期？新生活？頑張ってくださいね！ (2018年4月11日 0時) (レス) id: df969a8ec2 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ありがとうございます！ 楽しみにしています！ (2018年4月10日 13時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月6日 21時
