窮鼠なれど王を噛めーその2 ページ45
ー
ということで、越前に連れられ青学のテーブルへ。
「おはようございます手塚さん。皆揃ってますか？」
「おはよう。ああ、揃っている。」
うっ、手塚さんって表情が読めない…話したがりの先輩達に甘やかされて育った俺には、この渡した言葉とおなじ量しか返ってこないやり取りが結構キツい。
気まずく笑った俺を見て、隣の大石さんと不二さんが助け舟を出してくれる。
「そ、そういえば海堂とモモは自己紹介がまだだったね？」
「ちょっと海堂、モモ、こっちおいで。」
不二さんが手招きするとバンダナさんとツンツン頭のお兄さんがなんスかー？と言いながらこちらへ来た。
「今日僕らのお世話をしてくれるマネージャーさんだよ。」
不二さんに紹介されて、俺は頭を下げた。
「加賀Aです、よろしくお願いします。」
「フシュゥ…海堂薫だ、よろしく」
「俺は桃城武！よろしくなー！」
ぺこりと頭を下げると、桃城さんが「モモちゃんでいいぞー！」と言いながら肩を組んできたので、試しに「モモさん」と言ってみたら気に入ってくれたのか嬉しそうに笑った。
「いいっすねコイツ！いやー可愛い後輩が出来て俺も嬉しいぜー！越前とは大違いだな！」
「光栄です！！これからも越前とは大違いをウリに頑張ります！！」
俺が張り切ってそう言うと、越前が不満げな顔で「なにそれ」と言いながら俺の横腹を結構強めに小突く。
そこに眠たそうにしていた菊丸さんも来て、
「あー！おチビ二号だ！Aちゃんおっはよーう！」
「おはようございます菊丸さん！でもその呼び方はやめてください俺越前とは大違いなんで！」
「もう、Aムカつく…」
「ふふ、仲良くできそうだね？」
「ああ、よかったよかった。」
「…ちょっと浮かれすぎっスけどね」
そんな俺たちを遠巻きに見つつ、不二さんと大石さんが笑う。海堂さんもちょっと楽しそうにしてるけど、手塚さんは…終始無表情だった。
ふざけすぎて怒らせたかな…と思ったけど、後で不二さんに聞いてみたら、
「え？手塚も楽しそうにしてたじゃないか。ふふ、あんなに笑って…」
と言うのでもっと手塚さんのことが分からなくなった。あと手塚さんの事を語る不二さんもちょっと怖い。
ー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子２円さん» おかえりなさい！今夜はいっぱい更新するつもりなので、是非旅行疲れの一服にでもどうぞ！ (2018年4月13日 21時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子２円 - 修学旅行から無事帰れました！沢山更新ありがとうございます！ (2018年4月13日 21時) (レス) id: 1e0ae13ebb (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - ●RECさん» にふぇーどー！そうです新学期です…！忙しくなると更新速度が落ちるかも知れません、申し訳ない…！ (2018年4月11日 7時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
●REC(プロフ) - 比嘉中でーじさいこうさぁー 新学期？新生活？頑張ってくださいね！ (2018年4月11日 0時) (レス) id: df969a8ec2 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ありがとうございます！ 楽しみにしています！ (2018年4月10日 13時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月6日 21時
