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世話焼きも手を焼くーその15 ページ23






あの時は疲れすぎてよく分からなかったけど、ベンチまで仁王先輩に連れてってもらえば丸井先輩と赤也先輩に抱きつかれてもみくちゃにされて、補佐争奪戦の決勝を思い出した。


「途中ひやひやしたがなんとか踏ん張ったな。」


「柳先輩、ありがとうございます。」


柳先輩からドリンクを受け取って、ベンチに座る。俺が足を投げ出してマネージャー用のノートで自分を扇いでると仁王先輩が隣に座ってきた。


「越前リョーマはどうだったんだ?」


「最悪じゃ。あいつ嫌い。Aちゃんもう一生あいつと話したらいけん。」


「仁王先輩は黙ってて下さい。そうですね、柳先輩の読み通り次は勝てないと思います…本当にすごい選手でした。」


「だろうな…土壇場でまさかボールの回転を失速させるとは、やってくれる。」


「本当にですよ…もう一生越前君とは試合したくないです」


「ついでにもう顔も合わせんでよか。」


仁王先輩がふくれっ面で俺の言葉に被せる。この人は何がそんなに気に入らないのか。


「もう…仁王先輩、どうしたんですか」


「まぁあの場で仁王が立ち上がらなければ俺が止めていただろうな。」


「参謀もそう思うじゃろ!?全くAちゃんは警戒心が薄くて困るぜよ…」


「いや、もう暑いんで離れてもらっていいですか。俺は今あなたを警戒しているんですが。」


「酷いぜよ…助けたのに…」


「耳栓渡してくれたのは有難かったけど別に命に別状があった訳じゃないですし。」


擦り寄ってくる仁王先輩の頭をぐいっと押す。そんな俺の顔を柳先輩がじっと見つめている。


「? なんですか柳先輩。」


「いや…少し顔が赤いなと思ってな。暑いか?」


「あー、めっちゃ暑いです。ちょっと頭もクラクラするし……」


「まったく、それを先に言え。一度室内で休憩した方がいいぞ。クーラーの冷気だとすぐに冷えるから汗はちゃんと拭くんだな。」


「すみません…ちょっと行ってきます。」


「ついてくナリ!」


「いいですよ、そんな遠くないし。仁王先輩は早く練習してきてください。」


そう言って笑えば仁王先輩はふくれっ面で小さく分かった、と呟いた。


丸井先輩からタオルを借りて、結局二つに増えたガムのご褒美も貰って俺は室内の休憩所へと歩く。




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木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» おかえりなさい!今夜はいっぱい更新するつもりなので、是非旅行疲れの一服にでもどうぞ! (2018年4月13日 21時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - 修学旅行から無事帰れました!沢山更新ありがとうございます! (2018年4月13日 21時) (レス) id: 1e0ae13ebb (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - ●RECさん» にふぇーどー!そうです新学期です…!忙しくなると更新速度が落ちるかも知れません、申し訳ない…! (2018年4月11日 7時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
●REC(プロフ) - 比嘉中でーじさいこうさぁー 新学期?新生活?頑張ってくださいね! (2018年4月11日 0時) (レス) id: df969a8ec2 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ありがとうございます! 楽しみにしています! (2018年4月10日 13時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木こりのコロポ | 作成日時:2018年4月6日 21時

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