世話焼きも手を焼くーその4 ページ12
ー
「休憩時間ですよードリンク置いときますねー！」
二日目の通常練習終わりの休憩時間。照りつけるような真夏の日差しは暑いが、誰も大きな怪我なく事は順調だ。
四天宝寺の方にドリンクを置いて、先輩達にもドリンクを渡す。
額の汗を拭いながら、カゴに残った二つのドリンクを見る。丸井先輩と赤也先輩のか。
「ジャッカル先輩、後の二人はどうしたんですか？」
「ん？ああ、アイツら打ち合ってたからほら、まだコートから動かねぇんだ。悪いがドリンク持ってってくれねぇか？」
「お安い御用っす！」
このクソ暑い中だ、水分補給は欠かしちゃいけない。
俺は走ってコートまで行って、コートで寝転がる赤也先輩と座り込む丸井先輩に声をかけた。
「お二人共、疲れてるのは分かるんですけど水分補給は大事ですよー。」
「あー、持ってきてくれたのか。悪ぃな、さんきゅ！」
「いえいえ、ほら赤也先輩も。」
「…ん、」
俺がドリンクを渡すと、赤也先輩は膨れっ面で起き上がった。丸井先輩と試合して負けたのかな？
「赤也先輩、どうしました？」
「突破方法がわかんねぇ…」
「コイツ俺の天才的妙技｢綱渡り｣を打とうとしてんだぜぃ。馬鹿だろ？」
丸井先輩はドリンクに口をつけた赤也先輩を指さしてニヤニヤ笑う。
「俺は馬鹿ですけど返したいもんは返したいんですー！！」
「あー…それは…」
馬鹿は否定しないんだ、と思ったけど突っ込むのはやめておこう。
しゃがんで二人の話を聞いてた俺の服の端を赤也先輩がぎゅっと握る。
「A！！！お前返せねぇ！？！？「綱渡り」！！」
「えー無茶振り…そりゃ丸井先輩の妙技は音が聞き取りやすいから、来るタイミングくらいは分かりますけど…」
「タイミング分かんだろ！？！？やるだけやってみようぜ！！！」
「ひとまず今はちゃんと水分補給してください。
丸井先輩、そういう事なんであとでちょっとお願いします…」
「いいぜ、かかってこいよ！」
✄------------------------------✄
「お願いします。」
「おう！」
「ま、適当にラリー続けてやりたいタイミングで「綱渡り」打ってくれたらいいですから。
……やるからには返しますよ！」
「いい度胸だ、俺の天才的妙技に震えやがれ！」
と、いうことで丸井先輩と試合、というかラリーをすることになった。
ベンチでは赤也先輩がわくわくしながら見てて、ほかの先輩も俺達を見てた。
…あと、俺の知らない金髪の人も。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 146人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子２円さん» おかえりなさい！今夜はいっぱい更新するつもりなので、是非旅行疲れの一服にでもどうぞ！ (2018年4月13日 21時) (
レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子２円 - 修学旅行から無事帰れました！沢山更新ありがとうございます！ (2018年4月13日 21時) (レス) id: 1e0ae13ebb (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - ●RECさん» にふぇーどー！そうです新学期です…！忙しくなると更新速度が落ちるかも知れません、申し訳ない…！ (2018年4月11日 7時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
●REC(プロフ) - 比嘉中でーじさいこうさぁー 新学期？新生活？頑張ってくださいね！ (2018年4月11日 0時) (レス) id: df969a8ec2 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ありがとうございます！ 楽しみにしています！ (2018年4月10日 13時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木こりのコロポ | 作成日時：2018年4月6日 21時
