そして真夏に飛び込むーその26 ページ2
ー
柳先輩のノートをまとめるとこんな感じ。
・今回の合宿の内容はガチガチの強化合宿ではなく、自分の力量を試す事が目的の合宿である
・なので、練習メニューは軽めで他校との試合を積極的に行う。
・時間割の目安はあるが、各自で考えて行動するように。要するに夜は遊び放題。
・部屋割りも各自で勝手に変えてよし。
「……なんだかまとめると、修学旅行見たいですね…」
「まぁな。氷帝も公にはしないが交流目的もあるんじゃないか?」
「へぇ…」
相槌を打ちながら、ちらりと下を見る。三人はまたうずくまってる。また幸村部長は笑ってる。「次は内臓でも賭ける?」って、笑い事じゃないですよ。
「あ、A。終わった?」
「はい、幸村部長は終わりましたか?」
「うーん、もう勝っても何も貰えないからいいや!
はい、ミーティング始めるよ〜」
「部長、楽しんでますね…降りましょ、柳先輩。」
「何故だ?このままでいいじゃないか。」
「俺の方が何故だ?って言いたいですけどね。」
降りようと背を向けたら柳先輩が腰に手を回してきた。
「やめてくださいまじで」
「わがままだなAは」
「わがままなのはあなたです。」
さっさとはしごを降りて、赤也先輩の隣に座る。
柳先輩も座ったのを確認して、幸村部長が話し始める。
「ま、ミーティングって言っても特に言うことないんだけどね。
一応、明日からは本格的に練習が始まるから皆気を引き締めて。とにかく、他校と積極的に試合をするというのは賛成だからね。練習だとしても手は抜くな、我が立海の誇りを見せつけてやろう。」
部長がそう言えば皆揃っておう、と返事する。
……なんだか悪の秘密結社みたいだ。
「あ、でも揉め事は駄目だよ。わかってると思うけど。……赤也、わかってると思うけど。ね?」
「だだだ大丈夫っすよぉ…」
「まぁほかの学校も仲良くやりたいだろうし、ここは固まらずに自由に動いていいよ。
うーん…こんなものかな。以上。」
解散、の声で皆が思い思いの行動をとる。俺もナップザックを片付けて、もう寝ようと思ってドアに手をかけた。
「…A。」
幸村部長の呼ぶ声がして、振り返る。
なぜか先輩方全員が俺の方を見ててビビる。
「えっと、なんでしょうか」
「前の、前言ってた氷帝の親戚って跡部のこと?」
「っ、」
「朝の、反応がどうしても気になっちゃうから。
…耳に関わること?無理なら、話さなくてもいいよ。」
146人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木こりのコロポ(プロフ) - 日吉和菓子2円さん» おかえりなさい!今夜はいっぱい更新するつもりなので、是非旅行疲れの一服にでもどうぞ! (2018年4月13日 21時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - 修学旅行から無事帰れました!沢山更新ありがとうございます! (2018年4月13日 21時) (レス) id: 1e0ae13ebb (このIDを非表示/違反報告)
木こりのコロポ(プロフ) - ●RECさん» にふぇーどー!そうです新学期です…!忙しくなると更新速度が落ちるかも知れません、申し訳ない…! (2018年4月11日 7時) (レス) id: 43368e3037 (このIDを非表示/違反報告)
●REC(プロフ) - 比嘉中でーじさいこうさぁー 新学期?新生活?頑張ってくださいね! (2018年4月11日 0時) (レス) id: df969a8ec2 (このIDを非表示/違反報告)
日吉和菓子2円 - ありがとうございます! 楽しみにしています! (2018年4月10日 13時) (レス) id: 4bd1cfe4c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木こりのコロポ | 作成日時:2018年4月6日 21時