好きだと素直に言えなくて...

好きだと素直に言えなくて41 ページ43

風磨side





Aに会ったら、なんて言おうか...





風｢何も、思いつかねぇ...｣





ｶﾞﾁｬ





ドアがゆっくりと開く。





あ｢...風磨...？｣





おそるおそる発せられる君の声...





風｢...よぉ......｣





一言...





あいさつするくらいしかできなかった。





あ｢風磨...///｣





俺を見て、少しだけほっとした君。





風｢こっちきて座れば？｣





無愛想にも程があるだろ...俺。





あ｢うんっ！｣





それでも、Aはきちんと応えてくれる。





風｢あーー。さっきは、ごめんなさい｣





最初に頭を下げる。





顔をあげると、そこには驚いた君の顔。





風｢いや...なんつーか...Aは悪くないのに...変な態度とってしまったから...悪かった...｣





あ｢...いいよ、別に。こうして、謝ってくれたしね！｣





そして微笑む君。





風｢つか、勝利は一緒じゃないのか？｣





あ｢あー、なんか先に行ってって言われた。後で来ると思うんだけど...｣





風｢そっか...｣





あ｢風磨、もうすっかり勝利くんと仲良し...だね///｣





風｢...そうか？｣





あ｢うん！風磨が...誰かといるの初めてみたよ！だから...勝利くんと一緒なら...風磨も楽しいんじゃないかと思って...生徒会も勧めてみたんだけど、それが嫌だった...みたいだね(苦笑)...ごめんね......｣





風｢いや...うん......｣





Aが、言葉を選びながら話してくれているのがわかった。





今までとは違う...





どこか、俺に対して線を引いた話し方...





いつもの強引さがないと思った。





風｢...｣





あ｢...｣





いつもと違う雰囲気に戸惑う...





さっき勝利には話したけれど、俺.........















Aには、結局話せなかった。

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