好きだと素直に言えなくて...

好きだと素直に言えなくて21 ページ22

風磨side





先生｢じゃぁ、今日はここまで。みんな、明日もちゃんと来いよ｣





HRなんて、久しぶりに出た。





先生｢あ！菊池！すぐに先生の所に来い！｣





風｢...はい｣





いきなりかよ...。





挨拶が終わってみんなが帰り出す。





俺は、先生のいる教卓に足を進めた。





先生｢菊池！今日は、授業全部にいたんだってな！嬉しいぞ！｣





風｢はぁ...帰っていいですか？｣





先生｢まぁまぁ...それでな......｣





先生の説教？を聞きながら、ふと周りに意識を向ける...





健｢Aー♡迎えに来たよー♡帰ろうー♡｣





あ｢はいはーい｣





1番声を聞きたくないやつと君の声...





健｢あ！風磨！じゃぁーなー！いこ！A！｣





あ｢う、うん！じゃぁね、風磨！｣





そうやって、ふたりは帰っていった。





先生｢なんだなんだ、中島と知り合いか？あいつは、すごいよなー。菊池も中島のおかげで戻ってきたのか？｣





風｢はぁ...｣





先生｢そうか、(人１)も考えたな！とりあえず、菊池、明日もちゃんと来いよ！｣





風｢はぁ...｣





たく...大人は言いたい放題言うな...





俺、中島となんかほとんどしゃべったことねぇし...





でも、中島の存在は、ある意味デカいのかな...





ひとりの放課後。





俺が向かった先は...





Aときた街。





誰かと過ごすと見方が変わるんだな...





Aと、この店に入ったら...





なんて、柄でもない事を考えながら、ぼーっと歩く。











ひとりで街に行くなんてするんじゃなかった...











見てしまったのは、君とあいつが仲良さそうに君の家に入る瞬間...





俺の心で、何かが閉まった気がした...

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