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「だよね、当たり前だよね？じゃあ、私たちが一緒にいられる未来は存在しないじゃん」
井「なんで？血の繋がった家族なんだから、一緒にいられるだろ」
「けど、いつかはお互いに結婚しないと」
井「それは誰が決めたの？絶対に結婚しろって決まってるわけじゃないんだから、死ぬまで俺と一緒にいればいいじゃん」
「そしたら、お母さんに孫の顔見せてあげられない」
井「そんなこと気にしてたんだ。じゃあ、子供産めばいい」
「…え？誰の？」
井「俺の子に決まってるでしょ」
「ひゃぅっ♡♡ゃめ、っぁ♡」
井「ここ好きだよな。さっき指でシた時も良い反応してた」
「違っ、ひゃんっ♡」
井「あんま声出すと、家族に聞こえるよ」
「っ！」
指摘されて慌てて口を手で塞いだ。それを見て笑っていた瑞稀が突然肩口に顔を埋めてきた。
「瑞稀？……いった！！！」
呼びかけたら突如、首筋にガリッと噛み付かれる。綺麗に出来た歯型がジンジンと痛んで、目に涙が滲んできた。
井「…かわいい」
涙を舐める瑞稀は正気の沙汰じゃない…。狂気に染まりつつある瞳に怯えて腰が逃げるけど、ガッチリ掴まれて引き戻された。
「っぁ♡♡♡兄妹でｯ、こんな…♡♡ｯ、ダメ…ｯ♡」
井「なんで？2人の間に愛があれば、それでいいじゃん。だから、俺から離れてかないで」
縋るように零された呟きに、悩んでいたあれやそれやががんじがらめにされて、思わず瑞稀を抱きしめた。
井「A？」
「もういいや。瑞稀といる」
井「ああ、やっと堕ちてくれたんだね」
「ハァ!?妊娠した!?しかも相手に逃げられたですって!?この不良娘は…！」
井「まあまあ。お腹の子には罪はないんだから、俺らで育てていこうよ」
「も〜お兄ちゃんはAに甘いんだから！」
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 16時
