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「もういいよ。後は私が飲む」
ベッドのある部屋に早足で近寄る。
優「やめっ....こっち、来んな！」
「でも、優斗すっごい辛そうだよ？見てらんない」
優「いい、から...カッコ、つけさせて」
眉間の皺は谷より深くなって、いつにも増して目力が強くなってしまってるのに、そんなこと言って小瓶を空にした優斗に見てられなくなって、残されていた最後の小瓶を手に取って一気に傾けた。
優「おまっ！！待っ！」
優斗が慌てて手を伸ばしてくるけど、一足遅く飲み干した後だった。
「ナニコレ、甘っ！」
液体を胃に追いやった後も張り付くような甘さが残っていて、シンプルに気持ち悪い。こんなのを9本も飲んだなんて普通に感心する。
優「...ドア、開くだろ。早く、でろ」
「こんな状況の優斗を置いて？」
優「いい...からっ！」
辛いのか噛みしめすぎて、血が滲んできていた優斗の唇に触れた。目を見開いた優斗に腕を掴まれたけど、それをぐいっと押して滲んでいた血を舐め取る。
「優斗の好きにして？」
優「.....くっそ！カッコ、つけさせろよ」
「そんなの優斗らしくないもん」
乱暴な動作でベッドに押し倒され、早急に唇が重なった。侵入してきた熱い舌は鉄の味を帯びていて。どれだけ我慢していたんだろう、なんて考えていたら舌を甘噛みされた。
「っ”！」
優「煽った...んだから、集中しろ」
吐息混じりに、いつにも増してハスキーな声で囁かれ、鼓動がぎゅんぎゅん高鳴った。あれ、これもしかして、
優「...？あ。お前も、回った？」
優斗は眉間の皺を少し浅くして、愉しそうに口角を上げた。媚薬の効果が出てきたのを一瞬で見抜かれてしまったらしい。
「こ、れやばっ....」
優「だろ」
「今すぐ、メチャクチャに、された...んむっ♡」
これの9倍に耐えてるなんて、優斗凄すぎる...と感嘆する間もなく再び唇が重なった。
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 16時
