Taiga ページ8
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「やだ!!ぜーったいやだ!!」
京「俺もいや」
「そもそも、それ着て私になんの得があるの」
大我が持って来たのは、際どいベビードール。こんなのどこで手に入れてくるの…。
京「得があれば着るってこと？」
「あ、違っ。そういうことじゃ…」
京「じゃあ、旅行連れてってあげる。一泊二日の二人だけの旅」
「なにそれ魅惑的…ってそうじゃない!!」
京「Aの行きたい所行こ」
「……」
京「俺と旅行行きたくない？」
「〜！もう！わかった。着る。着ればいいんでしょ」
上目遣いな大我に、濁りのない瞳で覗き込まれてしまえば、拒否するという選択肢はフェードアウトしてしまった。
「…着た」
京「似合ってる。可愛い」
「…嬉しくない」
京「照れてんの？」
「別に。もう脱いでいい？」
京「いいわけないじゃん」
晒されている太ももに触れた手が、わざとらしく撫で上げた。
「…やめて」
京「こんな格好しといて？」
「大我が着せたんじゃん」
京「俺は強制してない」
「いやほぼ強制だっ…んｯ♡話を、聞…ｯ♡」
京「いいから黙って」
「…もういい。好きにして…」
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(2本立て)
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京「なにその顔。こうなるのわかってて俺のこと上げたんでしょ」
「え、違っ！」
私の顔の横に肘をついて逃げ場を無くされた。綺麗な顔が間近にあって胸が高鳴るのを感じた。
京「違うなんて言わせないよ。こんな時間に男を家にあげる意味わかってんでしょ」
忘れ物をしたと戻ってきた大我を折角だからと招き入れた。確かに終電やばいかなとは思ったけど、本人が了承したから問題ないと判断してしまったのだけど…。
京「なあ。Aも俺の事好きだって思っていいの」
「え。も？」
投げかけられた予想外の質問に目を丸くする。大我の言い方じゃ、まるで大我も私の事が好きみたいだ。
京「質問に答えて」
「あ、ごめん。…好き、だよ」
京「うん、知ってた」
「!?じゃあなんで言わせたの！？」
京「Aの言葉で聞きたかったから」
「…ズルい。そう言われちゃったら拒否できな…んむッ♡!?」
話してる途中で唇を塞がれて遮られてしまう。
京「ははっ、変な顔。でもなんでだろ、めっちゃ可愛い」
「意味わかんないし、どこ触ってるの！」
京「据え膳食わぬはなんとやら…って言うでしょ」
「そーゆーことじゃない！って、ｯ♡」
京「いいから大人しく抱かれなよ」
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 15時
