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ジェ「寒いでしょ。これ着てな」
「ありがとう」
ジェシーくんの物と思われるビッグＴシャツを渡されて着てみるけど、肩が落ちてしまった。ていうか、ホテル行くようなこと言ってたけど、ここってどう見てもジェシーくんちだよね？
ジェ「Aちゃんの服は今乾燥機に入れたとこ〜。ってありゃりゃ。1番小さいのなんだけど、大っきかったねぇ」
「ありがとう、お手数おかけします...」
スパダリ...！と感動してる私の襟元に触れてピンチで止める〜？なんてキョロキョロするジェシーくん。
ジェ「今度来る時は着替え持ってきてね〜。それとも俺が着て欲しい服用意する？」
「今度、」
ジェ「え！もう来てくれないの！？」
「むしろ来ていいの？」
ジェ「彼女なんだからとーぜんじゃん〜！」
”彼女”当たり前のように発せられたその単語に、昨日のあれは閨だけのものじゃなかったと噛みしめていると、突然チャイムが鳴り響く。
ジェ「あれ、なんか頼んでったっけな〜」
首を傾げながらインターホンに出たジェシーくんが焦ったように振り返った。
「？どうしたの？」
ジェ「友達が遊びに来る約束だったの忘れてて！入れてもいい？」
「いいもなにも、ジェシーくんの家だよ。私は服が乾いたらすぐ帰るから安心して？」
ジェ「ごめんな。今度埋め合わせさせて」
「約束があったとこに飛び込んだのは私だから。っていうか、早くしないとお友達困っちゃうんじゃない？」
ジェ「あ！...ごめん、今開けんね〜」
後に私は、この時にどうして帰ってもらわなかったのか心底後悔することになる。
??「もー待ちくたびれたんだけど？」
ジェ「ごめーん。あ、ちょっと先客いるんだけど、いい？」
??「それ俺に拒否権ねーじゃん。いいけどさ」
出迎えに行ったジェシーくんがお友達と話す声がする。...あれ、というか話し相手の声すっごく聞いたことある気がする...。
ジェ「樹ならそう言ってくれると思ってた」
「....ウソ、でしょ....？」
ジェシーくんと共に入室してきたその男に、言葉を失った。
樹「....なんで、ジェシーの家にAがいんだよ」
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 15時
