Taiga ページ12
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京「おかえり」
「大我？ただいま。来てるなんて珍しいね」
ドアを開けたら電気が点いていて、今朝やらかしてった？なんて思ったら合鍵を持ってる彼氏の姿。使われた事なくて渡してたの忘れてたや。
京「悪い？」
「全然。でも連絡くれたらもっと早く帰ってきたのに」
京「…」
「なに？」
大我の視線がうるさいほど突き刺さってくる。…多分、服装なんだろうな。普段はシンプルで飾りっけのないものしか着ないんだけど、昨日泊まった実家でお母さんに「年相応の可愛いものを着なさい！」と押し付けられたのだ。
京「俺とのデートでもこんな可愛い格好しないくせに」
「いやこれはお母さんにっ、大我！？」
グイッと腕を引かれたと思ったらそのままベッドに押し倒された。
「っ、スるの？」
京「ヤなの？」
スプリングから起き上がれないように顔の両脇に腕を置かれた。
「嫌では無いけど、お風呂入りたい」
京「ああ、痕跡消したいんだ。ダメに決まってんじゃん」
「？痕跡ってなんのこと？」
京「とぼけなくてもバレバレだから」
大我がなにを言ってるのか本当にわからなくて困惑する。痕跡消すってなんのこと？
「大我落ち着い…っんぅ」
噛み付くようなキスをされる。話がしたい私はジタバタと暴れるけど、全体重をかけて抑え込まれて為す術も無い。
京「お前が俺があげたピアスしてないの初めて見た」
苛立ったように紡がれた言葉に、慌てて耳に触れれば確かにいつもの固い手触りがない。
「なんで！？」
京「それで誤魔化したつもり？」
「…？あ！！！実家だ！」
お風呂上がりに急に話しかけられたから、着けるのを忘れてしまったようだ
京「嘘にしては雑すぎ」
「嘘じゃないよ。明日一緒に取りに行こ？お母さんも会いたがってたし、丁度いい」
京「待って。そんないきなり実家？」
「？だめなの？」
京「俺の事親に紹介していいの」
「え、うん。なんで？」
京「…もういい」
「？変な大我」
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年6月17日 15時
