天然系天文彼氏。２ ページ7
「藤井先輩は、今付き合ってる彼女さん居てるじゃないですか。」
「そうやで？」
「彼女さんのこと、本当に好きですか？」
「え、なんで？」
「その… 私から見てなんですけど、藤井先輩、あの人みたいに受け身な人合わないのかなと思って…」
サッと顔色が変わった。
図星だ。
「あの、本当におこがましくて申し訳ないのですが…」
大きく息を吐いて、それから息を吸った。
「私、藤井先輩のことずっと幸せにするんで、
私と付き合って貰えませんか？」
「いやいや、ちょっと待ってよ。」
「絶対今の彼女さんより幸せにするんで！」
迫力に気圧されたようだった。
「…じゃあ、俺の唇にキスできたら。」
今度はこちらが呆気にとられる番だった。
背伸びしてもギリギリ届かない位の身長差だから。
「今まで付き合って来たやつは、みんなこれで見極めとってん。」
どんな見分け方やねん！というツッコミは、彼が天然ということを考慮して入れないとして。
そういえば、今の彼女さんもかなり背が高い方だったっけ。
きっと余裕だったんだろう。
どうしたら良い？
彼はもう目を閉じて、その時を待っている。
私も彼のまん前で背伸びをしてみるけれど、ギリギリ届かない。
身長があと3cm高ければ！
初めてこんなこと思った。
でも。
火事場の馬鹿力とでも言うのだろうか。
皮肉にも、彼の率直な気持ちを聞く方法が思い付いた。
何気無くボソッと呟いてみる。
「流星が抱いてくれたら、私、届くんだけどなぁ」
目をパッと開けて、私を見つめる。
大きな黒目に吸い込まれてしまいそうになって、でも目をそらせなくて。
耐えきれなくて目を瞑ってしまいそうになったその時、
「きゃっ」
気づいたときには、いわゆるお姫様だっこをされ、王子様のような彼の、唇が私の唇に触れていた。
その時、私は全てを察した。
━━━━━━━━
「A、よくやったじゃん。
二股する前に、流星は相手の子とさっさと別れたみたいだし。
ただ、あいつ気まぐれだから気を付けなよ？
今まで何人もそうやってフッてるみたいだし。」
Aの頭の上には、８分音符が３つも浮かんでいた。
《後編に続く》
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サリィ(プロフ) - も え 。さん» いや…恋愛がスランプです...すみません... (2016年1月26日 21時) (
レス) id: 1534304de2 (このIDを非表示/違反報告)
も え 。 - サリィさん» ありがとうございます！楽しみに待ってます！ (2016年1月16日 16時) (レス) id: 9bb1b4e05b (このIDを非表示/違反報告)
サリィ(プロフ) - も え 。さん» ありがとうございます。書かせて頂きます！ (2016年1月15日 20時) (レス) id: 1534304de2 (このIDを非表示/違反報告)
も え 。 - これからも応援してるので、更新頑張って下さい！ (2016年1月15日 17時) (レス) id: 9bb1b4e05b (このIDを非表示/違反報告)
も え 。 - リクで、神宮寺勇太くんか岩橋玄樹くん（←サリィさんが書きやすい方でいいです）で、アイドルと一般人の恋愛が見たいです！あとはお任せします。できたらお願いします！ (2016年1月15日 17時) (レス) id: 9bb1b4e05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリィ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/lisasully1/
作成日時：2016年1月9日 21時
