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モノガタリ 基ノ百四十七 ページ12

貴方side

「えっ、嘘、うらさん!?」と思ったそこの貴方。大丈夫、ご安心を。

口じゃありません。

妙に冷静な謎のナレーションは置いておいて、小さなリップ音を立てながら俺の額から顔を離したうらさん。

『ぅえっ、はぃっ、?う、うらさん!?』

困惑する俺に微笑みかけながら、

う「ちゃんと自分の非を認めて、ちゃんと話し合う、だろ?じゃあ改めて、」

う「俺、実はずっとお前のこと疑ってた。坂田にも「何かあったら殺せ」って言って、信用してなかった。仲間なのに。」

う「本当にごめん!!」

そう言って勢いよく頭を下げる。驚いた。うらさんが言っていた悩み事は俺のことだったんだ。

『あ、頭を上げてください、俺は気にしませんから。』

う「俺は気にするんだよ!!お前がいいって言っても、俺の心(プライド)が許さない。」

そう言って悔しそうに下唇を噛むうらさん。

『じゃ、じゃあ、またアイス食べに行きたいです!!』

う「へ?」

間抜けな声をだしたうらさんに、ここぞとばかりに畳み掛ける。

『前ショッピングモールに行ったとき、とっても楽しかったし、また行きたい、遊びたいって初めて思ったんです。』

『また楽しい所、連れてって欲しいです。それが条件じゃ、だめですか?』

ドキドキしながら恐る恐るうらさんの顔を見る。

う「プッ、アハハハハハッ!!」

えっ、突然笑いだしたよこの人。怖っわ←

う「ふふふっ、それはつまり、デートのお誘いと捉えてよろしいですか?」

『でっ、デート!?あっ、あの、これはその、』

う「ははっ、冗談。まさか本気で焦るとは。」

う「では、その条件、慎んでお受けいたしましょう。My honey?」

そう言って、俺の手の甲にキスを落とすうらさん。流れるような仕草と蠱惑な上目遣い。

女だったらこれで一コロだな。俺はしないけど←

『では、楽しみに待っておりますわ、My darling?』

う「へっ?だ、ダーリン!?」

途端に顔を真っ赤に染め、ワチャワチャと手足を動かし照れるうらさん。おい、言い始めたのはそっちだろ←

照れ隠しに必死に顔を覆う、うらさんの意外な一面を見た瞬間だった。

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歌波@こたぬき - とても面白いです!私も抑うつの症状が少し出ているので、烏滸がましいながらもわかります。体に気をつけて更新、頑張ってください! (2019年9月9日 18時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零ノ使徒 | 作成日時:2019年6月29日 11時

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