眠り姫の日常は乙女ゲーのようです【歌い手】

三十五歩目 ページ42

わっぁぁぁ





すごい拍手を最後にライブは終わった




ま「A、大丈夫？」





そ「ただの、感情移入？」





う「俺らにはそうは見えなかったぞ」





坂「ちゃんと、言ってね？」





みんなの優しさを感じ、その場にしゃがみこみ、体操座りをする



涙は溢れるばかりだ



言えない
私の過去のことなんて


ー6年前ー

私の家は両親共働きで私が家で1人でいることが多かった



幸いにも友達は多く、寂しく思うことはそうそうなかった
でも、ある日を境に1人になった


引っ越し


10歳という難しい時期
1人でも大丈夫な私は自分から友達を作ろうという気にならなかった


それで、完全孤立状態



周りの人たちを見ると、放課後や休みの日に遊ぶ約束をしている

私でも羨ましく思った
いいなって、見つめていた



そんな放課後いつものように、近くの空き地で遊んでいると小さな男の子と出会った
とても可愛くて、私を大事にしてくれた

親友になってからは、いつもいっしょにいた


そんな夏の日、私は転勤で引っ越すことになった



辛い思いをしたくなかった



ばいばい


そう言って、男の子を突き離した


後ろを振り返るといつも笑顔の男の子は頰になみだを伝せていた

それからずっと、私の胸には彼がいる

この曲は私たちにシンクロしているんだ



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
また、会いたい...
そう思うのは許してね






✂-----㋖㋷㋣㋷線-----✂
蜜華です！
更新遅れてすみません(´；ω；`)

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