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Mark side
電気もつけずに月明かりだけの夜中のリビング。ソファには人影があって誰だろうと少しどきどきしながら覗き込んだ
｢！Aヌナ、？｣
俺の声で目を閉じたまま安心したように笑っていたヌナはぱちっと目を開き、驚いた顔に変わった
ソファの背のほうから覗き込んだからヌナに自然と上目遣いされている状態で、月明かりで艶々している目に惹き込まれそう。
『...マク、全然気づかなかった』
｢水飲みに来たら人影見えて...ヌナだったから正直俺もびっくりしました｣
『外の空気を吸いたくてベランダに来たの。でも夜部屋から出るの初めてだったからちょっと寄り道しちゃった』
｢そうだったんだ...あの、ヌナは水いる？｣
『んーん大丈夫。よし、マク、水飲んだら一緒にベランダに出よう！！』
そう言って立ち上がってベランダに出る窓の前に行ったヌナ。
そうじゃん、寝巻き...かわいいな。わくわくしているのか普段よりにこにこしているヌナの横顔はすっぴんだからかいつもより幼くていつもの綺麗さよりも可愛さが増している。
いいなヘチャン、ヌナのこんな姿初めて見れて、
ぐびーと水を飲み、ヌナの隣に行くとヌナは俺の手を引いた
『なんか悪いことしてるみたい、、』
｢俺より年上のヌナが怒られるよ｣
『えー庇ってくれないんだ？』
｢、、庇います..｣
綺麗な瞳に捉えられる度にどきどきして返答がぎこちなくなってしまう。ヌナはそんな俺が面白いのかふふふと目を細めて笑っている。
｢ヘチャナになんかされました？｣
『うん』
｢What！？｣
『マク、声！』
｢あぁちゃかま、ミアネ、、｣
『ふふ笑 励ましてもらった！！だからこうやって夜自分の部屋から出ることも出来たの。マンネ最強だよ。』
｢そうなんだ..｣
『うん。今度私の部屋遊びに来る？』
｢え！？！？｣
『なんなら2人でお泊まりする？』
｢ちょっと、ヌナ...ちんちゃ..｣
目を細めたまま俺を揶揄うヌナに頭を抱えたくなる。絶対俺今真っ赤だし。
｢冷えるので中入りましょ、｣
『そうだね。またベランダ来ようね』
｢..はい。部屋も、遊び行きます…｣
俺の言葉に目をまん丸にしたヌナは今度は口角を綺麗に上げてにっこり微笑んだ。
やっぱり猫みたいな人だな〜、掴めない。
そんなヌナにどっぷり嵌ってしまっている俺も大概かもしれない。
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作者名：つき
| 作成日時：2022年4月26日 20時
