ボタンが咲いた【NCT】 (ページ4)

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Jungwoo side

僕と同い歳の女の子が同じ曲でデビューをする

彼女のことは噂でしか聞いたことがないから
正直不安でいっぱいだった

でも彼女が踊り出した時そんな不安は吹き飛んで
ここにいるメンバー誰もが息を飲んだと思う

｢...すごいね...｣

思わず口に出ていた言葉は彼女の耳に届いていて
彼女は僕を見るとふわりと微笑んだ後綺麗な心地の良い声で"ありがとう"と言った

この子の色んな顔を見てみたい

いつも休憩時間に隅の方に行ってどこか一線を引いているような彼女の初めての友達になりたい
その笑顔を間近で見てみたい

｢A、さん、僕たち同い歳なんだ、その、友達になろう｣

どこか冷たい印象のある彼女
差し出した手は握り返されることはないんじゃないかと思ったけど
一瞬大きな瞳を見開いたあとその計算されつくしたような完璧な笑顔のまま彼女は僕の手を取った

『うん、よろしく。ジョンウ』

その笑顔も、声も
全部が僕の心を掴んで離さない