誕生会 ページ21
「あ、タカシもうすぐつくって」
クラッカーは近所迷惑だからやめようってなって精一杯のリアクションでタカシを驚かせよってことになった。
帽子を配って本日主役のタスキをスタンバイした。
サプライズを受けたタカシは嬉しそうで・・
ミアちゃんと幸せをわけあう姿に早く2人きりにしようってAと言った。
それくらいお似合いな2人。
自分の事のように嬉しくなる。
ミアちゃんの料理はレストランで出てくるような綺麗なそして美味しい料理で
Aの料理とはちょっと違う。
Aの料理も好きだけどなんだかんだで言い合いになる。
「やっぱり2人は理想です」
「へ？」「は？」
偽の僕たちが理想というミアちゃん。
「言いたい事言って、それでもすごく幸せそうで・・」
幸せそうに見えてるんだろうか？
「いやいや、別にね、普通だから・・」
Aはそう言った。
普通と言われれば普通だ。
でもきっとAじゃなかったらこんな風にはなれなかった。
僕みたいな職業だと・・職業関係なく僕という個人としてもなかなかこんな風になることはない。
「俺が甘えてますからね」
「え？」
「Aはそれを受け止めてくれます。俺だけじゃないけど・・
そういう人ですから」
気が付けばそんなことを言っていた。
そういう雰囲気だった。
素直になりたくなったんだ。
「タカシくんが心を許してる女性に嫉妬してたんです。
でも・・嫉妬じゃなくて今は憧れになりました」
言われたAがすごく嬉しそうに微笑んでいた。
あぁこういうの幸せだな・・
そうしたらタカシも幸せだって言ってて
なんとなく家族とこういうことなかったのかなって思った。
でも深くは聞けない。
聞かないでいい。タカシが言いたくなったら言えばいい。
俺はAみたいに男前にはなれない。
「俺のさ、生い立ち・・責任取れとは言わないから、ねぇに聞いといて」
いい雰囲気のタカシとミアちゃんをそろそろ2人きりにしようと思ったら
Aがお皿を持ってキッチンに立った。
2人で片づけをしているとタカシが言った。
素直に嬉しい。
帰り道聞いたタカシの生い立ち。
嬉しそうに話すAが本当のタカシの姉のようだった。
徐々に徐々に、本物になっていく。
深くなればなるほど人間は難しい。
だから最近は深くなるのを躊躇ってしまうけど・・
信じたい自分がいた。
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まー(プロフ) - すごくすごく続きが気になります！引き込まれました！！ (2018年12月10日 1時) (
レス) id: c2545f25e3 (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - はなさん» はなさんこんにちわー！早速読んでいただいてありがとうございます。更新今後も頑張りますね♪ (2018年6月30日 22時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新有り難うございます♪嬉しいです♪ (2018年6月29日 13時) (携帯から) (レス) id: 5673869410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lip | 作成日時：2018年5月8日 23時
