家族のような・・ ページ14
偽物の恋人になってからあからさまにとまどっているAをからかうのが
俺の楽しみの一つになった。
恋人の振りをしているときは自分がリードしてるみたいで嬉しい。
このままでいけば弟してだけじゃなくちゃんとAの助けになれるかもしれない。
そんなことを思っていたらタカシの誕生日のサプライズをミアちゃんから持ち掛けられた。
邪魔なんじゃないかな？
そう思ってたけどAはそれを受け入れた。
「じゃぁ一緒に準備しようか！」
思わずAの名前を呼んでいた。
せっかくの恋人同士の時間なのに・・
「いいじゃん、ミアちゃんのサプライズ、喜ぶと思うよ」
でもAが協力するっていうなら・・
こんなに嬉しそうな顔をするAに反論できるはずもなく
ミアちゃんの嬉しそうな顔を見て
叶わないな、と思って思わず頭を撫でていた。
「嬉しそうな顔」
きっと弟達の気持ちをわかってて言ってるに違いない。
この空間が好きだということを。
どこまでもニヤけてるAをみて苦笑いをした。
この人は、嘘がつけない人だ・・
タカシが帰ってきてからも嬉しさを隠し切れないA。
タカシとミアちゃんの2人を見て、僕も嬉しくて幸せな気持ちになった。
そっと立ち上がって洗い物をしているAの元へ行く。
「適当に理由つけて夜は2人にしようね」
同じことを思っていてそれがなんだか嬉しかった。
「ありがとうね」
そう言ったAに
「何がですか」
と答える。
「僕の友達ですから」
不貞腐れたように言うAは幸せそうに笑っていた。
Aに感謝されることはないんだ、俺だってタカシのことを思ってるんだから。
なんだか面白くなくて、意地悪を言うように近づいて行った。
「それに、僕とAを繋げてくれたキューピッドですから」
咳込んだAの隣からミアちゃんが声をかけた。
子供みたいだった、今のは！
恥ずかしくなって
「2人のキューピッドですから、準備はAをどんどん使ってください」
そうごまかした。
「何3人で話してるんだよー」
タカシが拗ねて大声で言っているのを見て3人で笑った。
「なんだよ！」
「なんでもなぁーい」
「なんでもねぇよー」
「なんでもないよー！！」
3人はもったその言葉にタカシはますます機嫌が悪くなった。
それから3人で目を合わせて、笑いながらタカシのご機嫌を取った。
もう何年もいるような、でも本当は新鮮な空間。
まるで家族が増えたような・・
そんな感じがした。
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まー(プロフ) - すごくすごく続きが気になります！引き込まれました！！ (2018年12月10日 1時) (
レス) id: c2545f25e3 (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - はなさん» はなさんこんにちわー！早速読んでいただいてありがとうございます。更新今後も頑張りますね♪ (2018年6月30日 22時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新有り難うございます♪嬉しいです♪ (2018年6月29日 13時) (携帯から) (レス) id: 5673869410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lip | 作成日時：2018年5月8日 23時
