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「雑炊、もう少しで出来ますから」
「は、はい・・」
突然の敬語に静かになった部屋。
「いいんですか、もう」
思わず笑わずにはいられなかった。
「いいです、もう」
「あー俺いるの忘れて語ってましたもんねー」
自分より動揺してるAになんとか気持ちを持ちなおす。
こんなチャンス逃すわけには行かないぞシム。
「はい、出来ました」
「チャンミン、ありがとう・・もう・・」
帰そうとしたってそうはいかない。
偽彼氏モードに突入だ。
「薬も一応買ってきました。熱は・・」
そう言って手をおでこにあてる。
Aは慌てて両手で俺の手を下におろした。
「大丈夫！ありがとう！！」
いきなりまたヌナになった。
「ほんと、来てもらってありがとうね。雑炊も」
「食べられそうですか」
恥ずかしいのはわかる。けど、もっと・・
あんな弱気なとこみせておいて・・
そうなるまで体調悪い癖に
「うん、これ食べて薬飲んで寝れば大丈夫」
「熱、あるみたいなんで・・これも使ってください」
意地を張ってるAに譲歩するつもりで冷たいシートをはがす。
ほんとはもっとからかいたかったけど
「チャンミン・・！」
「やー！そんなに慌てて帰そうとしなくても、一応・・」
やるだけの事をやったら帰るつもりで・・！
「そうじゃなくて！」
「え？」
「風邪！うつったら・・」
「あぁ・・」
またこの人は・・
「レコーディング中なんでしょ？のどの痛みもあるの。だから・・」
「大丈夫です。ちゃんとうがいして手を洗って・・」
「ごめん、私今・・ボーっとしてるから・・ここ、自分の部屋だしね・・」
「うん？」
なんでだろう？この人の優しさは・・あたたかくて・・
俺の気持ちごと包んでくれる・・
「歌声好きだから」
「へ？」
思いもよらない言葉に顔がどうなってるのかわからない。
あぁ、そっか・・Aは東方神起のチャンミンのことも・・
「聞かせて欲しいんだ。チャンミンの歌、ちゃんと・・だから風邪でもひかせたら・・」
俺は冷たいシートを剥がしてAのデコにはっつけた。
「つめたっ！」
「病人は自分の事だけ心配してろ、ほら、あーん」
この人はいつでも俺の上を行く。
Aに、また救われてしまった。
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まー(プロフ) - すごくすごく続きが気になります！引き込まれました！！ (2018年12月10日 1時) (
レス) id: c2545f25e3 (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - はなさん» はなさんこんにちわー！早速読んでいただいてありがとうございます。更新今後も頑張りますね♪ (2018年6月30日 22時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新有り難うございます♪嬉しいです♪ (2018年6月29日 13時) (携帯から) (レス) id: 5673869410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lip | 作成日時：2018年5月8日 23時
