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幸せだ、幸せなんだと言い聞かせる。
これが彼の望んでいた幸せだ。
だからきっと、壊れることはない。
私がこれでいいと欲張りにならなかったらいいだけの話だ。
彼女のように愛して欲しいと、そう思わなかったらいい話だ。
「別れたころのあの時のあいつひどかったからね」
仕事帰りに飲みに来たのはチャンミンと共通の友達。
彼女はいろいろと知っている、唯一の友達だ。
「彼女にぞっこんで尽くしてきたのにあれじゃ、落ち込みもするよね」
誰から見ても可愛かったチャンミンの彼女にチャンミンはやきもきしながら忙しい中で時間を作っては尽くしていた。
ワガママを言う彼女にもそれが可愛いと周りがやめとけと言うのも聞かずにはまっていった。
「あっさりと振られて、しかも二股までかけられて・・」
それを知ったチャンミンは女性不振になり、人間不信にまで陥りかけた。
ほっとけなかった私は無視されても、ひどい言葉を言われてもチャンミンの傍に居続けた。
「それが半年で立ち直ってAと付き合うって聞いた時はびっくりしたけどさー」
「弱みにつけこんだからね」
「そんな風に言わないの、Aと付き合ってからのあいつはかわったよーこっちとしては大助かり」
「仕事に打ち込めるからね・・」
彼女とは大違い。
私のことでいっぱいになることも、きっと仕事中は思い出すこともない。
「今日は一段といじけモードだね、チャンミンと会ったんでしょ？」
会えることは嬉しい事なのに、私はなぜか会うたびに落とされている気がする。
寂しい、と思ってたのは自分だけなんだと実感するから。
声だけじゃわからないけど、会うとひしひしと伝わってくる。
大事にされてるけど、愛されてはいないこと。
「A、そんなに辛いなら・・」
「何度もやめようと思ったんだけどね、できないんだ」
あの愛しい寝顔を見るたびに、この瞬間だけはとっておきたいと思ってしまう自分がいる。
「好きだって一回も言われたことないのにね」
『もう振り回されたくない、穏やかな幸せが欲しい』
そういったチャンミンに
『私ならそういう幸せあげられるのにね』
半ば投げやりだった言葉に、じゃぁ付き合おうかと言ったチャンミンは今でも忘れられない。
冷たい表情で試すような目を向けてきた。
それが悲しくて、切なくて、幸せにしてあげる、とチャンミンを抱きしめた。
「幸せなのかな、チャンミン」
ぼそっと言った言葉に彼女は反応しなかった。
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Lip(プロフ) - なつさん» なつさんこんばんわー！いつの間にかユノの掌の中に・・！策士なのに誠実なユノ氏・・たまらないですよね(笑) (2018年5月9日 0時) (
レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんはじめまして！ドキドキしていただきありがとうございます♪もっとドキドキできるものを・・頑張っていくのでよろしくお願いしますm(__)m (2018年5月8日 23時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 「そう仕向けた」この一言にやられたーー！ユノの掌の上で踊らされてる感♪次エピソードも楽しみにしてます。 (2018年4月28日 23時) (レス) id: 81e4b57715 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャー！ユノくんにドキドキです//// (2018年4月19日 21時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - なつさん» ありがとうございます！いつかは幸せにしてあげたいと思いつつ・・いろいろ考え中です♪切ないユノもご用意ありますのでお待ちくださいね(*ﾉωﾉ) (2018年3月6日 22時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月16日 16時
