─CM２ ページ15
翌朝
物分かりのいいふりをして、Aを送り出した。
嫌な予感がする。
俺は、元カレと会う、と聞いたカフェに向かった。
2人が店に入るのを見て、自分も入った。
Aの初恋の相手
引きずってた恋の相手に嫉妬を覚える。
Aの真後ろにすわって話を聞く。
見合い？なんだそれ、聞いてない。
地元に戻ってこい？孫の顔が見たい？
そんな風に言われてることなんて全然知らなかった。
恋をするとわかりやすいなんてことも全然知らない。
Aはうまく隠し通してたから
今だって、彼氏がいることを疑われてすらいない。
合コンに行ったことを嘘がつけないAなんて想像できない。
元カレと会うのに俺には平然と嘘をつくのに
俺の知らないAのことをいってるんだろうか？
頭が真っ白になった。
「それで、あいつとAが話てるの聞いて逃げてきたの！？」
呆れた、と彼女は言う。
俺が責められるとは思ってなくて気持ちがついていかない。
「私の知ってるチャンミンなら嫉妬で相手の男半殺しにしそうだけど、なに？別人なの？」
「は？」
別人かもしれないのはAのほうだと話していたはずだ。
なのになんで今俺が・・
「なんとも思わなかったわけ？Aと、元カレ見て！」
「そんなわけない！それよりショックだった…今までのAが全部嘘みたいで！」
「それは・・」
「あいつにそんなに無理させてたのかって情けなくて…、俺のこと本気で好きじゃないのかもとか
なんかいろいろごちゃごちゃ、ごちゃごちゃ……！！ここまで俺だっていろいろ我慢してきたのに」
頭をぐちゃぐちゃにして抱える。
わかってたんだ、どこかぎこちないAに。
でも見て見ぬふりをしていた。Aだけは失いたくなかったから。
「あんたら2人言葉が足りなさすぎる」
「……ですね」
「チャンミンが今抱えている不安とAはこの一年戦ってきたのよ」
「Aが？」
「言ったでしょ？別人なの？って。彼女との事、Aは知ってんのよ？」
そう言われて俺は顔を覆った。
あぁ、そうか、そうだよな……
「Aと話してくる」
「その前に仕事してね」
「あ」
仕事を終えてAの寝顔を見たら、それだけでもう愛おしくて
元彼と会ったことを問いただそうとか、
見合いのことなんで言ってくれなかったんだとか
そう言うのは全部なくなっていた。
ただ、失いたくない、そばに居たい。
俺にはずっとそれだけだったんだ。
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Lip(プロフ) - なつさん» なつさんこんばんわー！いつの間にかユノの掌の中に・・！策士なのに誠実なユノ氏・・たまらないですよね(笑) (2018年5月9日 0時) (
レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんはじめまして！ドキドキしていただきありがとうございます♪もっとドキドキできるものを・・頑張っていくのでよろしくお願いしますm(__)m (2018年5月8日 23時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - 「そう仕向けた」この一言にやられたーー！ユノの掌の上で踊らされてる感♪次エピソードも楽しみにしてます。 (2018年4月28日 23時) (レス) id: 81e4b57715 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - キャー！ユノくんにドキドキです//// (2018年4月19日 21時) (レス) id: ddaab80a3d (このIDを非表示/違反報告)
Lip(プロフ) - なつさん» ありがとうございます！いつかは幸せにしてあげたいと思いつつ・・いろいろ考え中です♪切ないユノもご用意ありますのでお待ちくださいね(*ﾉωﾉ) (2018年3月6日 22時) (レス) id: dcd05bc8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月16日 16時
