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「あ、ここだなー」
人だかりができているところに進めば前にチャンミンの背中があった。
ダメだ、やっぱり会える気がしない。
一気に心臓がおかしいリズムを刻んでいる
「やっぱ、帰る・・！」
私が慌てて後ろを向いて一歩歩いた瞬間に・・
「あ、すみません」
何かにぶつかって声をかけられた。
「・・・あ、いえこちらこそ・・」
見上げた先にいたのは・・
「・・・大丈夫？」
ユノだ！本物のユノだ！！
やばい、顔小さい、かっこよすぎる・・
「だ、大丈夫です！」
「うわっ！すげー！」
タカシも一緒に驚いていた。
「ライブすごかったっす！」
すごいしか言葉知らないのか、と思うくらいすごいを連発するタカシ。
「あーありがとうございます。楽しめましたー？」
「もちろんです！」
柔らかく微笑むユノにもう固まったまま動けない。
近い、距離が近い・・
「握手してもらっていいっすか？！」
タカシはそういうともちろん、と言ってユノがガッチリ握手した。
「来てくれてありがとうございます」
ユノさんは私にも手を差し伸べてくれる。
「こ、こちらこそ、素敵な時間をありがとうございます」
「すげー真っ赤！すげー乙女じゃん！」
ケラケラと笑うタカシに睨みをきかせる余裕もなく固まっていると
「僕も握手してあげましょうか」
声は笑ってるけど、きっと顔も笑ってるんだろうけど
心がきっと笑ってないであろうチャンミンが後ろの上の方から声をかけてきた。
「け、結構です」
東方神起の2人に囲まれていると思うと耐えられなくて思わず横にスライドした。
「今日はありがとうございました。タノシカッタデース・・」
挨拶はした！
そう思って一歩踏み出そうとすると
「待て」
肩を掴まれた。
「こっち見ろ」
逃げられないと思って素早く後ろを振り向くと。
「お疲れさまでしたー！栄養補給、無事済みましたー」
と言ってお辞儀をした。
「A真っ赤じゃん(笑)」
というタカシを睨むと
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
