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「いつまでたっても、兄は兄でいたいからね」
「それでも・・」
「・・大丈夫だから言ってみなー？ひとりでかかえこまないで」
「弟ですか(笑)」
わざとタカシに言った言葉を言った。
冗談として取るのも、本気としてとるのも本人次第。
「俺タカシと同い年だから弟でも間違いないですね」
「弟が増えたー」
「ヌナー」
「はいはーい(笑)」
やっぱり、そこまでガードはゆるくない。
「あれ、韓国語わかるんですか？」
「え？」
「ヌナって」
えぇ、あなたたちのおかげで少しは・・なんて言えるわけもなく
「韓国ドラマとか好きなんだよねー」
あなたたちのおかげでねー見るようになったよー
「そうなんですねーどれが好きですか？」
「えーっと・・」
それからはお酒も進み・・なぜか肩を組み始める
「やーヌナー・・・ヌナ！ヌナ！！無視！？」
「あ、ごめん、呼びなれてないもんわかんない」
「やーAー！」
酔ってても名前呼びはずるい！そして覚えててくれたんだ！
「なにー、チャンミン」
「俺は東方神起のチェガン・チャンミンだ！」
「うん？」
「できないことはない！」
「そ、そうだね」
「東方神起は！まだまだこれからだ！」
「お、おう」
「だから・・だから・・セラとは・・」
一気にトーンダウンしたチャンミンに予想はついた。
あぁ、きっと、チャンミンは・・
「セラとは別れる・・」
辛い恋をしてたんだ。
だから恋人と別れたばっかりのタカシと・・
「よしよし」
チクリと心が痛かったけど、それ以上にこみあげてくるものがあった。
「チャンミン」
「んー？」
「よしよし、辛かったね」
「・・・」
ヌナになってあげるから
「頑張ってるね、一人で抱え込まないで」
責任、持つしかないでしょ。
「A・・・」
「ん？」
「俺のヌナ・・」
2人の弟に布団をかけた
きっともう、会うことはないかもしれない。
でも、これからもずっと応援するよ。
君が進んだ道はきっと、私たちが想像する以上に
険しくて、孤独で、その名前を恨んだこともあるかもしれない
でも誇り高く呼んだ名前を一生忘れないよ
「ありがと、チャンミン、ファイティン」
二日酔いに効くスープを作って私はタカシのアパートを出た。
夢のようだったなぁ
実感なんてわかないのかもしれないなぁ(笑)
イヤホンから流れる歌声を聞いて私は思わず鼻歌を歌った。
・・・ちょっぴり失恋した気分とすがすがしい朝の気分
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
