誕生会 ページ30
｢｢｢ハッピーバースデー！！｣｣｣
クラッカーは近所迷惑だからやめておいたけど
それでもビックリするタカシに100均のいかにもなパーティーグッズに身を包んだ私たちがお出迎えをした。
「え？あれ？？」
今日はチャンミンと2人で男同士の誕生日だと思ってたタカシはきょとんとしている。
「はい、これねー」
“本日主役”のたすきをかけたチャンミンがにやりとわらった。
「ミアちゃんが企画してくれたんです」
チャンミンがそういうとタカシはミアちゃんを見て涙ぐんでいる。
「ミアちゃん・・」
「だましてごめんなさい」
「すっげー・・嬉しい」
心の底から言っているとわかるタカシの声。
もうすでに2人きりにしてあげたい・・
隣を見上げると目が合ってニーッと笑っていたチャンミン。
「・・早いとこ退散しなきゃだね」
「まだ早いっすよ」
「わかってます」
コソコソと言いあう私たちに
「チャンミンも、ねぇもありがとう」
こっちを向いて言うタカシに慌てておめでとうを言った。
「Aさんが手伝ってくれて、チャンミンさんと2人で買い出しも・・」
「チャンミンが！？」
「そのタスキは僕が買ってきました」
そこ自慢するとこなんだろうか・・
得意げに言うチャンミンに笑ってしまった。
「ミアちゃん、料理も用意してくれてるからさ、みんなで食べよ！」
ミアちゃんの手伝いをしつつ、話している2人を見る。
幸せそう・・本当に・・
私とチャンミン、これが本当の関係だったら、そう考えてやめた。
「すっげー」
と男性陣がキラキラするような料理を準備したミアちゃん。
すごい・・テーブルに並べると圧巻だ。
私のなけなしの女子力はすぐさま消え去った。
料理要因なはずなのに・・この違い・・
「でも私、準備に時間がかかるのでAさんみたいにパッとできるのあこがれます」
「めんどくさいだけですよーその人は」
仮にも彼女に何を言う。チャンミンのことを睨むと
「それにしてはよく食うけどなー」
ご機嫌なタカシは反論してくれる。
でかしたタカシ！
「まぁお腹にたまれば」
「かわいくなー・・」
「俺はかっこいいだから」
「ふふふ」
可愛く笑うミアちゃんに苦笑いをする。
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
