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「偽彼氏・・？」
「ニセカレシ・・？というか、そっちとこっちは別っていうか・・」
「どっちも僕です」
「わかってるんだけど・・」
あぁ！もうややこしい！！
「好きだよ！東方神起！めっちゃかっこいいいよ！ライブとかかっこいいけどトークも素敵よね！
でもチャンミンはチャンミンで すっごいむかつくけど、タカシのためにサプライズ準備したり
私がいざとなったらスタッフだって言えるようにしたり人いないとこでは重いものもってくれる
そんな気遣いができるいいやつだと思ってるよ！！」
当たって砕けろな私にバンビはキョトンと目をまんまるくしている。
なんか恥ずかしくなってきた・・
100均の袋をかっさらうと私はチャンミンの前を歩いた。
「へぇ〜そうですか、かっこいいですかー」
「うるさい」
「ファン、なんですよねー」
「悪いか」
「CDとか持ってたり？？」
「当たり前じゃん」
「DVDとか・・」
「ありますよ」
「ライブには・・」
「行きましたね」
「ビギスト・・」
「ですよね」
いつものチャンミンの声。
からかって楽しそうな声に私はもう開き直るしかなかった。
「僕の彼女はビギストでしたか〜」
「・・・」
「チャンミンの毒舌は愛嬌ですよ〜」
「自分で言うな」
「そんなこと言っていいんですか？東方神起ですよ？チャンミンですよ？」
そんなことわかってる。
画面で見てたチャンミンがそばに居て、それでも自分でもビックリするくらい・・
東方神起とか、ファンとか関係なく・・
「ここにいるのはシム・チャンミン！東方神起でもなければチェガン・チャンミンでもMAXでもない！
仕事離れたらただのシム・チャンミンでしょうが！私が好きなのは東方神起のチャンミンだこのやろう！」
しっくりくる。
わけがわからないけど、そんな感じだ。
「さっすがビギスト！チェガンとかMAXとかよく知ってますねぇ〜」
そう言ってチャンミンは顔を近づけてくる。
最初はいつものニヤケ顔、それからどんどん顔を作ってきて・・・
「やめろ」
決め顔になると恥ずかしさのあまりに顔をそむけた。
「あー、これでまた弱み、増えましたねぇ」
ルンルンと私を追い越していくチャンミンを睨みつつ・・
許してくれたんだ、と安堵する。
そして弱みを握られたことに開き直った。
しょうがない、もう・・
恋の対象からまた遠くなった。
待ち受けも東方神起仕様に変えてやる。
偽彼氏兼、私のアイドル。
なんなんだ、この関係！！
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
