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立ってるのがしんどくなってテーブルの前に座る。
「ところで、なんで？」
「ん？あー・・タカシんち言ったら風邪だって聞いて、一応彼氏だから」
うちのキッチンにチャンミンがいる不思議。
てきぱきと冷蔵庫にドリンクを入れたりしてる。
冷蔵庫・・綺麗にしとけばよかった。
「ごめんね、大丈夫だから」
「ご飯炊いてるけど使っていい？」
「え？」
炊いてたのも忘れてた。
ってか・・・
「雑炊なら食べれそう？」
ヤバイ・・・変に甘やかさないで欲しい。
甘えたくなる。
本当、さっきまでベットで東方神起見ながら泣きそうになってた。
今頃チャンミンに会えてたのに、とか
かっこいーって思ってる自分に今までのは妄想なんじゃないかとか。。
「寝てていいから、暇ならDVD見て」
「・・・」
本当にやってやろうか。
「やっぱやめてくれ」
そう言われるとやりたくなるもので・・
再生のボタンを押した。
「おい、やめろ」
「はぁ・・・」
「人のDVD見てため息つくのもやめろ」
「なにやってんだろ。風邪ひくなんて・・」
大切な仕事があるっていうのに・・本当なにやってんだろ。
「人だから風邪は引く」
「うん・・」
「そう言えばライブ、次の・・来るんですか？」
「・・・」
「え？」
「外れました」
ずーんと凹む。
そうだった、今回お留守番だった。
「言ってくれたら招待するのに」
一瞬目を輝かせたけど、またいじけた。
「なに？」
「今回は行くなってことだよ」
「え？」
チャンミンに雑炊まで作らせてライブまで行ったらバチが当たりそう。
「こうやって外れて・・落ち込んでるひとがいっぱいいるんだもん」
「それは・・」
「行けなかった分、念を送っとく・・」
「怖いっすねー」
笑いながら言うチャンミン。
DVDを見てると不思議な気分になってくる。
ボーっとしてたらなんだか吸い込まれそう。
「頑張ってねって、もうじゅうぶん頑張ってると思うけどさー」
「頑張ってますねー」
「だよねー・・あぁぁ・・行きたかったあぁぁ」
テーブルの上に頭をのせて 手を伸ばした。
あぁー本当にテレビに吸い込まれてしまいたい、あの場所に行きたい。
「眩しいなぁ・・」
「消せばいいじゃないですか」
次、ライブに行くときは少しでもステージの2人に誇れる自分で居たいなー・・
「頑張んなきゃー・・・」
「まずはしっかり風邪を治す！」
「そうだよね、頑張ろう。私頑張る・・」
DVDに向かって何言ってんだろう・・私。
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作者名：Lip | 作成日時：2018年2月15日 0時
