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気づけば見知らぬ公園にたどり着いていて、スーパーで買った食材の袋を手からぶら下げたまま、ベンチへ座る。
ここはどこだろう？
家からどのくらい歩いてきた？
どの道通ってきたっけ？
今更ハッとして周りを見渡して見ても、見覚えのあるものは一つもない。
...今更あの家には帰れない。
無理だ、
一生誰かの目の中で、縛られて、束縛されている感覚に襲われる。
っまだ、あの人たちから離れれば...
首についてある輪っかに手を伸ばす。
これを外せばっ...
「外れない...なんで、なんでっ...！」
あの人たちの私への執着が底もないくらい重いのは知っていたはずだ。
外れるなんて信じていた訳では無い。
知っていた。知ってるけどっ...
「いやだっ...！」
ボロボロと大粒の涙が流れる。
もう遅い。
今までを曖昧にしてきて、すべてを思い知ったとき、最後に残るのは絶望だけだ。
顔は涙でぐちゃぐちゃ。髪の毛もボサボサになった。
何より、心が...
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「A！」
顔を上げた時、目に入ってきた廉。
嬉しいと思った？ここから救ってくれると？
･･･違う、涙が一筋描いて、
「.....……….終わった、」
そう思った。
「何してるの、A。ほら、帰るよ！」
彼の綺麗な手が私に向けて伸びてくる。
彼らに向いているあのネイルが飾られた手が幻覚で見えた。
「っや！･･･触らないで！」
もう散々よ、無理だったのよ、
ヒステリックに叫ぶ私の異変に気づいて、廉の表情が消えた。
「どうしたの、A。何かあったの、」
「っ女の人が家に訪ねてきた、廉と、紫耀くんと、顕嵐くんたちのことを知っているみたいだった、
...もうたくさんよ、」
私のその言葉に腕を掴もうとした手が引っ込んだ。
離れる、胸が詰まる。
望んだことなのに、
お互いが黙ったまま、なんとも言えない時間が過ぎる。
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なな(プロフ) - 読んでてとても引き込まれました。1での展開も驚きでしたし、2でもまた、新たな驚きがあって素晴らしい作品だと思います！ (2017年11月26日 0時) (
レス) id: 1664d69c35 (このIDを非表示/違反報告)
あいぷう(プロフ) - とても面白かったです。今まで読んだことのないようなお話でどんどん引き込まれていきました。ヤンデレな作品もいいなと自分の中で新たな発見もできました(^-^)狂った愛ほど美しいものはないですね、、(深い)ドウセイチュウの方も楽しみにしていますね。 (2017年7月9日 1時) (レス) id: 7c1a7d0db9 (このIDを非表示/違反報告)
Td安井ひな(プロフ) - こんにちは。完結おめでとうございます。ずっと、目が離せないお話でした。更新もウズウズしながら待ってました。多分もう書かないとは思いますが、もし機会があればアナザーサイド待ってます。改めて、完結おめでとうございます (2017年6月2日 8時) (レス) id: f0ffaf2c07 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - すごく好みの作品で惹き込まれました。更新楽しみにしています。 (2017年2月11日 22時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2017年2月8日 1時
