この世界は悪魔から消える 【完結】

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･･･あたしと岸。



あたしと岸はまだあの人たちに近い人間だったと思う。
岸は他の人より特別あの3人と仲が良かったし、あたしも全員と面識がある。

あたしはまあ...そのうちの人といろいろあったけど。







だけど誰も、



･･･あたしと岸でさえも。
4人の失踪を予期することはできなかった。








4人がいなくなったとき、みんなにたくさん聞き責められたのはあたしと岸だ。

今どこにいるのか。何をしているのか。何か知っているか。


あたしたちはみんなと同じで何も知らなかったのに。







あたしと岸は何を聞かれても口を固く閉ざしていた。



本当に何も知らなかったのもあるし、何も言わずにいなくなった彼らのことを簡単に口に出してはいけない気がしたのもある。



岸も当たり障りのないように誤魔化していたからたぶん岸もそう思っていたんだろう。







あたしと岸が話す機会は何度もあったけど、彼らのことについては一切何も触れなかった。


彼らのことは話さないというのが暗黙の了解になってた。とあたしは思ってる。









＿＿ なのに改めて、...こう、正面で彼らの名前を聞くとは。




心臓が止まったかと思った。
誰かに握りつぶされたようだ。





その話題はもう過ぎ去ったじゃない？









･･･なのになぜ、それを今更。






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