エースと控え Nichkhun ページ9
「彼女だったよ」
個室に入ると
ひと言それだけを言って
席に着いた。
「ほら、やっぱりな、
で、一緒にいる男は何なんだ?」
何なんだって聞かれて
改めて、本当にあいつは何なんだ・・って
沸々と疑問が湧いて来る。
ヌナの事なら何でも知ってて
ヌナに想いを寄せてる男。
もし彼女を悲しませたら
彼女を貰っていいって
俺がそう言った男。
「例えるなら、あいつは控えの選手だよ」
「は?」
「俺の・・控えみたいな存在」
他の表現が思いつかなかったから
そう言ったけど
テクはそれを聞いて笑い出した。
「控えの選手って・・、
お前がレギュラーであいつが補欠ってこと?
あいつも彼女に気があるってことか。
で、フィールドはどこにあるんだよ?」
「今ヌナがいるところが
フィールドだよ」
「はぁーん。
控えのあいつが今はフィールドにいて
エースのお前がベンチってことか」
テクのその言葉を聞きながら
俺は、エースの自分が
ベンチに下げられた
理由を探してる。
香港にまで来させといて
ヌナを放っておいたことへの
代償がこれだとしたら
確かに罰としては
相応なのかもしれないけど・・
「お前からの電話にも出ないで
彼女は控えの男とデートしてるのに
お前は黙ってるつもり?」
俺よりもテクの方が
ヒートアップしてた。
「クン、お前
このまま好きにさせとく
つもりなの?」
「煽るなよ」
「本当にヌナはお前が考えてるような
健気なひとなのか?
大体、控えがいること自体おかしいだろ、
それって、お前一筋じゃないって事だろ」
テクが何かごちゃごちゃ言ってる。
「わかったから
少し考えさせてよ」
だけど俺は
絶対に冷静でいたい。
232人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時