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拭えない不安 Nichkhun ページ7

バンコクから戻って
事務所での打ち合わせを
終えた帰り


本当なら
ヌナを連れて来るはずだったその店に
俺はテクといた。


「クン、そのシャツ買い取ったんだな」


「あ、うん・・オマカセでいいよね」


メニューは見ずに
テクにそう言って、
無意識に携帯を開く俺は
ダルメシアン柄のシャツを着てる。


「まだAさんと連絡取れないのか?」


「なんでお前が
俺の彼女のこと名前で呼ぶの?」


俺でさえ
なかなか口に出来ないヌナの名前。

テクはあっさりとそれを口にして
ケロッとしてる。


「おい、まさか
まだ香港にいるわけじゃないよな?」


仮にまだ香港にいたとしても
電話に出ないなんて
あり得ない。


電話に出ないどころか
俺からのメッセージを
読んでもくれないヌナに

俺の中には
焦りにも似た感情が
燻り始めてた。



「わからないけど
待ってれば、そのうち連絡来るよ」


テクの前では
あまり気にしてない振りを
してたけど

事故にでも
巻き込まれたんじゃないか

そうじゃなければ
本当は俺のこと怒ってて
わざと俺からの電話に
出ないんじゃないか・・って

そんな事を思ってた。


だって、彼女の携帯、
電源はちゃんと入ってる。

呼び出し音だって鳴る。


それなのに
俺が何度電話しても
ヌナが電話に出ない理由が
そんなこと以外に
思いつかなかった。



暫くすると
テーブルの上に
全ての料理が出揃った。


「あれくらいの事で
こんなにたくさんご馳走して貰って
なんか逆に申し訳ないな」


嬉しそうな顔してテク。

 
「じゃあ、割り勘にする・・?」


「いいや、遠慮なく奢って貰うけど」


テクは満面の笑み。

負けじと満面の笑みを返す俺。



ここは
トサンフェガァン。


昨夜のお詫びに
ヌナを連れて来たかった店。

プライベートが護られる
ちゃんとした個室があって
客層も良くて
料理も美味しい。


なかなか予約が取れない店なのに
たまたまキャンセルが出て

ヌナとは連絡が取れなくても
どうせ夕飯は食べなきゃいけないし

昨夜、迷惑かけたから
そのお礼のつもりで
ヌナの代わりにテクを誘った。


個室の中には
俺とテクの他に
目の前で肉を焼いてくれてる
シェフがいた。


テクがトイレに行くって
席を立って個室を出て行くと


また携帯を開いて
俺からのメッセージが
既読になってないか確認してる。


もう3時間以上前から
何度も同じことやってて

さすがにウンザリしてるよ。


それと同時に
彼女が心配で不安が拭えない。

あり得ないこと Nichkhun→←キャンペーンモデル



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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