トサンフェガァン ページ5
トサンフェガァンの
カウンター席に並んで座る
私とヨンジェ。
お洒落し来て良かった・・
そう思わずにはいられない
素敵なお店だった。
「オマカセでいいよね？」
「うん」
すぐにメニューを閉じて
私達はヨンジェの選んだワインで
乾杯した。
「で、どうだった？
香港の感想を聞かせてよ」
聞かなくてもわかってるくせに
ヨンジェはそう言って
私を見る。
「香港でのことは、もう忘れた」
「Aさんが香港に忘れて来たのは
携帯電話だけじゃなかったんだね」
笑えない冗談で
私を揶揄うヨンジェ。
「それ、全然笑えない」
だって
携帯をホテルに置き忘れたせいで
今の私には
ニックンと連絡を取る術もない。
「あの人から
連絡来てると思う・・？」
「それはわからない、
もしかしたら、まだ仕事中かも
しれないし」
でも、もし私に連絡くれてたら
ニックン絶対に心配してる。
それだけが気がかりだった。
「今すぐには連絡出来なくても
そんなに深刻に考える必要ないよ
家に帰ればカトクはPCでチェック出来るし
携帯だって2.3日もすれば
戻って来るんだから」
「そうかな、
・・だといいんだけど」
ヨンジェの言葉は
私の心配を少しだけ
和らげてくれた。
ヨンジェと
そんな話をしていると
早速、最初のお皿が運ばれて来た。
「美味しそう」
薄くスライスされた霜降りのお肉。
箸を伸ばしそれを取って
私のお皿に載せてくれるヨンジェ。
「Aさん、食べて」
「ヨンジェも」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
