サプライズ ページ40
ニックンが
白い紙袋を逆さにして
ベッドの上に広げたもの。
それを見た瞬間
私の頭の中は
疑問符で埋め尽くさた。
私が何かを口にするより先に
ニックンが私を見て
そして・・言った。
「すぐに着替えるから待ってて」
「え？・・ニックンが？？」
そう言って
すぐにベッドに視線を戻し
瞬きするのも忘れて
それを見つめる。
白いベッドシーツの上にあるもの、
それは・・
花柄のフリルブラウスに
白いパンツ
明らかに男性サイズの赤いパンプスに
大きなサングラス
それから・・
黒髪のロングヘアのウィッグ
そこにある物を全て把握してから
私は・・大きな惑いと共に
もう一度ニックンを見た。
「えっと・・ど、どうして・・？？」
どうして
これを・・ニックンが着るの？？
15分後・・
白い紙袋の中にあった洋服と
ウィッグを身につけ
ベッドの淵に腰掛けてるニックン。
私はそんな彼にメイクを施しながら
その顔をまじまじと見つめた。
形の良い唇に
赤いリップグロスも塗ってあげて
で・・思わず漏れる・・声。
「・・可愛い」
そんな私に
ニックンは無表情のまま
小さく唇を動かした。
「からかってる・・？」
「ううん、本気で言ってるの」
指先でちゃんと輪郭の部分も
ぼかしてあげながら
ドキドキもしてた。
本人はテンション低いけど
メイクしたニックンは
本当に可愛い。
「変じゃない？」
「変じゃない、可愛いよ
・・はい、完成」
「終わり？」
立ち上がった私を
無防備な顔で見上げるニックン。
「うん」
微笑む私に
「俺だってバレないかなぁ」
ニックンは心配そうに立ち上がって
いろんな角度から
鏡に映る自分を見て
ウィッグを直した。
「サングラスかけたら
絶対、ニックンだってわからないと思う」
さすがに女性には見えないけど
それでも
目一杯、可愛いし。
ニックンは
もう一度
鏡に映る自分をよく見ると
大きく息を吐いて
「わかった、
じゃあ、行こう」
覚悟を決めたように
赤いパンプスを履いた。
私達はこれから
このホテルを出て
一番近い船着場から
チャオプラヤ川に浮かぶ船にのる。
乗り場2つ分乗って
戻ってくるだけだけど
それは・・ニックンが
今朝、目覚めた時に
ベッドの中でひとり思いついた
私へのプレゼントだった。
それを実行する為に
彼が新人マネージャーに頼んで
密かに手配したのがこの
女装アイテム一式で
それが・・
ニックンが女装した理由。
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
