愛の器 ページ38
愛してる・・って
そんな想いに駆られたのは
この時が初めてだった。
もちろん
ずっと、大好きだったし
ニックンは私にとって
特別な存在で
これまで付き合った誰よりも
大切な人だったけど
愛してるって
はっきり感じたことは
その瞬間まで・・なかった。
だけど
きっと・・こう。
そう感じるに十分な愛を
ニックンが
与えてくれたから
私の中の
与えられる方の愛の容れ物が
ニックンの愛でいっぱいになって
留めておけない
愛してるの気持ちが
声になって・・零れ出した。
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シャワーを終えて
ニックンの好きな香りを身につけ
冷房の効いた寝室のベッドに入ると
既にそこにいて
私を待っていたニックンが
部屋の明かりを落とし
手を伸ばして
ベッドサイドの小さな照明を灯した。
「眠っちゃいそうだったよ」
私を抱き寄せるニックン。
「そんなに、待った・・？」
素肌が触れ合うと
本当に・・心地いい。
「焦らしたかったんだよね・・？俺のこと」
クスッと笑うのが
可愛くて
思わず頭を撫でると
ニックンは甘えるように
私の首筋に
顔を埋めた。
耳朶を甘噛みされ
肩を竦める。
そこから首筋・・項・・
ゆっくり同じ道を戻り・・
やっと
私の唇を塞ぐ・・ニックンの唇。
それで
もう・・ダメ。
身体中が熱くなる。
そのまま・・
されるがまま・・
流れるように
私達は・・一夜を過ごした。
トサンフェガァンの夜以来の
その時間は
その日を
完成させるにふさわしい
濃密で・・満ち足りた時間だった。
特筆すべきことが2つある
ひとつは
ニックンが
その最中に何度か
私を名前で呼んでくれたこと。
もうひとつは
ニックンが初めて
私の望むようなやり方で
私を・・溶かしてくれたこと。
完全に溶け落ちた私が
彼の腕の中で
心地よい疲れに微睡み
眠りについたのは
もう殆ど夜明けに近い時間だった。
そのせいで
次の日・・目が覚めた時には
もう10時を過ぎていた。
明るい日差しが差し込むベッドで
緩く抱かれ
彼の唇が頬に触れる。
「昨夜は最高だったね」
「・・最高だった」
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
