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素直な言葉 ページ37

「覚えてるよ」

そう言って微笑むニックン。


「・・ニックンのスニーカーは
私のコーヒーでぐちゃぐちゃだったのに
ニックンはそれでも笑顔を向けてくれて
そんなに慌てないで、
あなたが怪我したら大変だ・・って
そう言ったの。
あんな風に、女性を気遣えるニックンを
本当に本当に本当に素敵だと思った・・。
・・だから好きになったの」


あの時のことを
頭に思い浮かべただけでも
死ぬほどときめくのに

ニックンの目を見て
出会った日のことを
こんな風に話せること
本当に・・幸せだと思った。



そんな私を
じっと見つめるニックン。


「俺の話するとき、死ぬほど可愛いよね」


え・・


「俺の感情をこれだけ引っ掻き回せる人は
ヌナしかいないよ
いつも気にかかるし・・手もかかるけど、
俺が自分の手で幸せにしたいって思ったのは
ヌナが初めてだし・・それが全然
思うようにいかないのも・・多分
相手がヌナだからなんだと思う」



ニックンの素直な言葉は
私を驚かせた。



「思うようにいかないなんて思わないで、
私、今のままで十分幸せだよ」


本当に

幸せ過ぎるくらい
幸せだから。


「だからって・・
俺が何しても許されるのは違うよね
俺がダメな時はちゃんと叱ってよ」


素直なニックンは
酔った時のニックンに匹敵するくらい
・・可愛い。


「そんなこと言われても・・無理。
どうしても許しちゃうよ・・
私、本当にニックンに弱いから・・」


「それは、困ったね」


「そうなの、困ってる」


私がクスっと笑うと
ニックンも小さく笑う。



「だけどね・・ニックンに
これだけは絶対にして欲しくないって
ことがある」


「何」


ニックンが少しだけ首を傾けて
私を見つめるから


私も彼を見つめ・・意識を預けた。



「私の世界から居なくなること」



それは、いつも
私の胸の真ん中にある
切実な・・願い。


私の意識は
ニックンの瞳の奥深くにあった。




「いなくなるわけないよ・・
俺がヌナの世界そのものなのに」



風に揺れる水面から昇る斑な光に
照らされたニックンの顔は
私の呼吸を止めるほど、綺麗だった。


そんなニックンから目を離せないまま
そっと引き寄せられ・・唇を重ねたとき

私の胸はようやく
言葉にできないほどの安堵に
満たされた。




「愛してる・・」



「私も・・愛してる」




6月25日
午前0時30分。


私達は・・仲直りした。



同じく午前0時30分。


私は初めてニックンに
愛してるって・・・そう言った。

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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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