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プライベートプール ページ36

ニックンがシャワーを終えて
手紙を読み終えるのを
テラスの上階にある
プライベートプールの淵に
腰掛けて待ってた。


水の中に足先だけ入れて
時々・・プールの水面に
小さな波を立てる。


心細さは消えないし
さっきのニックンの言葉は
まだ、胸に刺さったままだった。


あんな手紙で
ニックンが私と仲直りする気に
なってくれるのか
わからない。



暫く1人でそこにいて
外の灯りを眺めていたら
プールに繋がる階段を上がってくる
ニックンの足音が聞こえた。


さっきのことを思い出すと
胸が・・締め付けられるように
苦しくなるし

ニックンの方に
顔を向ける勇気はなかった。



俯く私の隣に
何も言わないまま
ニックンが腰掛ける。


2人並んで
足先をプールの水に浸けて

ニックンも私も
すぐには何も話さなかった。



プールの底の方から
水面を照らす照明を受けて
実際よりも白く見える私達の脚。

それを・・見てた。





「さっきは・・ごめん」


先にそう言ったのは
ニックンの方。


ニックンの顔は見えなくても
その声だけで
彼の心が塞がってるのを感じた。



「私も・・ごめんね」



「ヌナは謝ることないよ
・・けど本当・・こんな俺のどこがいいの
俺、ヌナを傷付けてばかりじゃない・・?」



「・・そんなことない
幸せなことの方が遥かに多いよ・・?」



水の中で
僅かに揺れる・・私の足先。



「ヌナは、俺のこと甘やかし過ぎだよ」



「だって・・好きだから・・
ニックン知ってるよね・・
私が絶対にニックンに勝てないってこと、
・・だから喧嘩したくないの」



「本気でそう思ってる・・?
前までは確かにそうだったかも知れないけど
今は逆だよ・・勝てないのは俺の方」


ニックンが今
どんな顔してるのかはわからない。

だけど声は・・優しかった。



「だって
頭がおかしくなるくらい
ヌナのことが好きだからね、俺は」


ニックン・・

私は
顔を上げてニックンを見る。

目が合うと
やっぱり・・
好きって想いが胸に溢れた。



「ヌナは、俺のこと
過大評価してるみたいだけど
俺は完璧でも何でもないよ・・」



「ニックンは完璧だよ」


「・・どうしてそう思うの」



自分を完璧じゃないって
そんな風に考えるニックンが
・・愛おしかった。



「初めて会った時・・あんな短い時間で
俺のこと好きになったの?って・・
ニックンそう言ってたけど
あの時、コーヒーを零した私に
ニックン・・何て言ったか覚えてる・・?」

素直な言葉→←苦しい胸 Nichkhun



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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