苦しい胸 Nichkhun ページ35
"今、俺の気持ちはあなたに無い"
俺が
愛するヌナにそう言った。
シャワーのレバーを捻りながら
自分の心臓の鼓動が
早くなるのを感じてた。
水飛沫の下で
目を閉じて繰り返し考えるのは
俺の言ったことに
全く反論しなかったヌナのこと。
それに
とても正気だったとは言えない
俺のこと。
ヌナが、期待するような答えを
くれなかったとしても
それは
彼女のせいじゃない。
ヌナが今どんな気持ちでいるのか
考えただけで
胸が苦しくなるのに・・
シャワーを終えても
簡単には
気持ちは鎮まらなかった。
今更、どんな顔して
彼女の前に立てばいい・・？
ヌナの本心が見えないから
わからないよ・・
もしかしたら・・ヌナにとっては
年下の俺との関係なんて
一時的なものでしかないのかも・・。
もしそうなら
俺は絶望するよ。
もう・・恋なんて出来ない。
--
とにかく
彼女にさっきのことを謝るべきだって
そう思って
気持ちを落ち着けてから
寝室を覗いた。
だけど・・そこにヌナはいなかった。
予想できない事ではなかったけど
いざ、それが現実になると
決して楽観的ではいられなくなる。
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その部屋のドアを全て開けて
もう、ここにはいないかもしれない
ヌナを探す。
スイートルームの一角。
庭に面したリビングのテーブルの上に
ホテルの便箋を見つけた。
それは
ヌナからの手紙だった。
テーブルの上のグラスの中に残ってたワインを
一口、喉に流し込んで
俺はそれを読んだ。
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ニックンへ
顔だけでこんなに私を夢中に出来るって
本当にそう思ってるならニックンは自惚れ屋です。
それに、ニックンが私に与えてくれるものに対して
それが何であれ、彼女だから当たり前だなんて
思ったことは一度もないよ。
ニックンみたいに素敵な人と出会えて
一緒にいられる事は、幸運な事だってわかってるし
私がニックンの事をどれだけ好きか
ニックンが一番よく知ってるはずなのに
私がずっと一緒にいたいって
願わないと思いますか？ 願わない筈ないです。
ただニックンが余りにも完璧な人だから
それを願う事さえ欲張りな事だと思ってた。
私の気持ちは何があっても変わらない。
だけどニックンの気持ちは今どこにあるの。
どうすれば、もう一度、私を想ってくれるの。
A
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・・参ったな。
ヌナはやっぱり・・ヌナだ。
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
