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不機嫌な彼 ページ34

私達の間に流れる
不穏な空気。

それをどうにかしたいのに
どうすれば

ニックンを
元に戻すことが出来るのか
わからなかった。


「あの話は忘れてって言ったよね?
どうしてそれを蒸し返すの」


その顔には
うんざりだ、って
そう書いてある。


だけど
私にも言いたい事があった。


「・・どうしてあんなこと言って・・
それなのに・・
すぐに、それを忘れてなんて言えるの」


「ヌナが、困ってるのがわかったからだよ
俺とそんな風になるなんて
考えたこともないって顔してた」


それが・・ニックンが機嫌を損ねた理由。


そのことが私を
混乱させはしたけど、


確かに・・そう。


ニックンの言う通りだった。

私は・・自分がニックンの奥さんになるなんて
そんな大それたこと
一度も考えた事がなかった。


だって・・そんなこと考えるべきじゃない。

そう信じてたから。




「ヌナが俺との関係を
どう考えてるのか知らないけど
俺はあなたのこと、わかってなかったみたいだ
もしかしたら、あなたは本気で俺の顔にしか
興味ないのかもって思えてきたよ」


もう私の顔は見ずに
ニックンは着ていたシャツを
脱ぎ始めた。


「本気で・・言ってるの・・?」


「本気だよ
俺の顔が好きなんだよね?あなたは」



ニックンのこの言葉は
私にショックを与えたし

とても落胆させた。




でも・・これ以上
大切なニックンの誕生日を
彼にとって嫌な思い出にしたくなかったし

私も・・傷つきたくない。




「・・とりあえず・・わかった」



私はまるでKO寸前のボクサーだ。

気持ちを立て直す時間が必要だった。



「・・邪魔してごめんね
シャワーしていいよ・・向こうで待ってる」



手負の状態で
その場を後にしようとした
そのボクサーの背中に
ニックンは留めの一撃を喰らわせる。



「向こうって・・?
ベッドで俺を待つの?
俺の彼女だから、
今夜も俺と寝て当然だと思ってる・・?」


思わずニックンを振り返った私に
彼は更に言葉を続けた。


「あなたは魅力的だし
寝るのも抱くのも全然問題ないけど
はっきり言っておくよ
今、俺の気持ちはあなたに無い」



にちくんばっくほるべちくるは
そう言い放って
バスルームの扉を閉めた。

苦しい胸 Nichkhun→←空想世界の夢物語



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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