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お出迎えの男 ページ4

「ヨンジェ・・どうしたのっ??
誰かを迎えに来てるの・・?」


真っ直ぐに
ヨンジェに近づいていくと
ヨンジェは私に気付いて
待ちくたびれたとでも言いたそうに
手に持ってたジャケットに袖を通した。


「Aさんを迎えに来たんだよ」


「え・・?私?」



確かに・・昨夜遅くに
ヨンジェから仕事のことで連絡があって
その時に、今回の事の顛末は話した。


だけど・・空港に迎えに来てなんて
ひとことも言ってないのに・・



「俺が慰めてあげるから、行こう」



私の手から
スーツケースを取り上げると
ヨンジェは私の手を引いて歩きだした。

背の高いヨンジェの歩幅と私の歩幅は全然違う。
当然私は早足にならざるを得なくて


「慰めてあげるって何・・?
どこに行くの??
ちょっとヨンジェっ・・ハイヒール・・っ」


私のその言葉で
ヨンジェはやっと歩く速度を
緩めて私を振り返った。


「トサンフェガァン
・・Aさん行きたがってたよね」


「トサンフェガァン?」


トサンフェガァンは
狎鴎亭エリアの最高級焼き肉店で
確かに・・私・・
機会があれば行ってみたい
とは言ってたけど・・。


「予約してるの?」


「うん、俺がおごるよ」


別にあんな高いお店に
連れてってくれなくても
私はいつもの
マッコリバーで十分なのに・・

ヨンジェの背中を見ながら
そう思った。


「好きなもの何でも食べていいよ
どうせAさん
あっちで何も食べてないんでしょ」


確かにヨンジェの
言う通りだったし・・


昨夜からずっとひとりきりで
寂しかったからかな


ヨンジェの優しさが
ありがたかった。





その少し前

持ち主を失った私の携帯電話に
ニックンは
メッセージを送っていた。


"ソウルに着きました
これを見たら連絡して下さい
昨日のお詫びに
ダルメシアン柄のシャツを着た俺と
食事でもどうですか?
愛してるよヌナ"


それは私にとって
ニックン史上最高の
素敵な素敵なメッセージだった。



だけど
この時の私は
そんなこと知る由もなかった。

トサンフェガァン→←ニックンの謝罪



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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