新人マネージャー Nichkhun ページ25
アパートの下の通りに停めた車。
降りしきる雨に
忙しなく動くワイパー。
運転席で俺を待ってた新人マネが
雨に濡れながら戻って来た俺に
遠慮がちに口を開く。
「言われてた時間になったから
電話しましたけど・・大丈夫でしたか？」
「大丈夫だから
今夜のことはお前の中だけにしまっといて」
「女の人に会いに来たんじゃないですよね・・？
もし、そうだったら・・俺困ります」
「そんなんじゃないから
余計な心配しなくていいよ
とにかく、お前の車を出してくれて助かったよ
ありがとう」
「だったらいいんですけど、
もし何かあったら、俺、ヒョンに殺されます」
真夜中に起こされて
ここまで俺を連れてきた彼は
ギアを動かし車を発進させながら
そう言って
眠そうにあくびをした。
降り止まない雨のせいで
そこかしこに出来た大きな水溜まり。
そこを踏む度に
彼の旧型クーペのタイヤが
水飛沫を上げた。
「明日のスケジュールは
午後からだからお前は昼まで寝てていいよ」
「タイに行く準備もあるから
無理ですよ」
何を準備するんだよ・・
遠回しに俺を責めてる新人マネに
掛けられる言葉はもうない。
これから先
おそらくだけど
謂わゆる俺の付き人になった彼に
俺は事務所には内緒で
何度も頼み事をすることに
なるだろう。
降り続く雨
家へと走る車の中で
あとは
ずっと彼女のことを考えてた。
ヌナに
ずっと俺の傍にいて欲しい。
俺はそう思ってるけど
俺の彼女でいることが
これから先、
彼女にとって幸せなことなのかは
わからない。
とにかく
今夜のことで俺が感じた想いが・・
彼女にちゃんと伝わってればいいな。
そんな感じで。
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[A side]
次の日の昼休み
会社のテラスで
ヨンジェとランチした。
私の泣き腫らした顔は
ほぼリカバリー出来ず
職場にはまるで似つかわしくない
大きなサングラスをかけてる私。
「それは、彼が正しいね」
「わかってる」
前の夜から深夜にかけての出来事を
ヨンジェには洗いざらい全て話して
ヨンジェの審判を仰ぐ。
「本当にわかってる？
Aさんは、彼のことになると
抑制が効かないから心配だよ」
「・・それは認める。
だからこれからは、もっと慎重に
行動しようと思ってるよ」
「そうだね、そうするしかない」
そう言って
暫く無言で私を見つめてたヨンジェが
改めて口を開く。
「Aさんて
本当は彼のどこが好きなの？」
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
