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泣きたい気持ち ページ23

玄関のドアは閉めてたけど
ニックンが黙ると
雨の音が鮮明に聞こえた。


「さっき俺と会うことをすぐに諦めたよね
すぐに会えるんじゃないと、俺とは会う価値ない?
俺が我慢できないくらい会いたいんじゃなかったら
俺とはもう会わないって言ったけど
俺は、もし死ぬほど誰かに会いたくても我慢は出来るよ
ずっとそうやって我慢して生きて来たから」


そんなつもりで言ったんじゃない・・

私にだって
・・言いぶんはあった。

だけど、何も言えなかった。

きっと私がなにかを口にすれば
ニックンは帰ってしまう。

そう・・確信してた。


「もし無理して会いに来て
うちの前で写真を撮られたら
どうするつもりだったの
あなたを必要以上に不安にさせたくないけど
俺は軽く考えられない
俺はあなたとの関係を守りたいし
あなたの生活も守りたい
もしあなたの写真や記事が出たら、俺達はもう
関係を続けることも難しくなると思う」


ニックンに
会えなくなるかもしれない。

それは
私が想像していたよりも
ずっと深刻な状況だって
言われてるのと同じだった。


「俺の事情に巻き込まれるのは
納得いかないかもしれないけど・・
俺と付き合うって、そういうことなんだよ」


頭の中では
いろんなことを思ってた。

ニックンが言ってることも
十分理解できた。


それなのに

こんなに近くにいても
ニックンを遠く感じて

泣きたい気持ちに駆られた。


「それに、どうしてあなたは
俺がして欲しくないことをしようとするの」


・・泣きたくない。

泣いてる顔を
見られたくないからじゃなくて

・・怖かったから


もし私が泣きだしても

ニックンが
冷たいままだったらどうしようって、

それが・・怖かった。


「あなたは、これまでもそうしてたとか
他の子だってそうしてるって
俺の言いつけを守ろうとしないけど
他の子なんて俺にはどうでもいいのがわからない?
俺は他の子の話なんかしてないよ
俺は、俺が大切に想ってる
俺の彼女の話をしてるんだよ
俺の彼女は誰ですか、あなたじゃないんですか」


ただ・・瞬きもせずに
ニックンを見つめて
泣きたくなるのを精一杯
我慢するしかなかった。



それなのに・・



「どうなの・・ヌナ」


ニックンがいつもみたいに
静かにそう言って


「答えてよ」


もうだめ・・。


突然、鮮明に感じたニックンの気持ち。


「ごめん・・だめ」

我慢してた涙が
堰を切ったように溢れた。

ヌナの涙 Nichkhun→←深夜3時の騒乱



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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