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彼らの住む世界 ページ20

ヨンジェが迎えに来てくれて
タクシーで家まで帰り
玄関のドアを閉めると

緊張が解けるのと同時に
襲って来るのは
凄まじい疲労感で・・

とにかく
すごく疲れてた。


パパラッチがどこにいたのか
私にはわからなかったし
ヨンジェもどれがそうなのか
わからなかった、って言ってた。


ただ
ニックンやテギョン氏には
はっきりとわかってたみたい。


本当に
私達と彼達とは
住む世界が違うんだ・・

改めて・・そう感じた。



これから
どうなるんだろう・・って

目に見えない未来への
不安だけが・・膨らんでいく。


帰りのタクシーの中で受けた
ニックンからの連絡。

パパラッチに
後をつけられてるから
うちには迎えに来られない。

だから家に帰ってから
また連絡する・・って。



・・溜息。


どうして
突然、こんなことになったの・・


これが今夜だけのことなのか
それともこの先もずっと続くのか

それさえわからなくて

不安ばかりが
降り積もっていく。


廊下に座り込んで
ニックンからの連絡を
待ってた私に

ニックンから
電話が掛かってきたのは
暫く時間が経った後だった。



「今、家に着いたよ」

ニックンの声も
疲れて聞こえた。

「大丈夫だった?」

「・・何とかね。
だけど、まだその辺をウロウロしてるかもしれない」

「私どうすればいい・・?
行かない方がいいのかな」

暫く沈黙して

「もう遅い時間だから
1人でタクシーに乗せたくない」

ニックンはそう言った。


「俺が心配なの、わかるよね?」


わかってるよ
最近はいつもそう。

大人の私に対して
不似合いなほど
ニックンは過保護だ。


「今夜はもう来るな
・・ってこと・・?」


「来て欲しいけど
心配だって言ってるんだよ」


タクシー以外の
移動手段はないし
パパラッチだって
もういないかも知れないのに。


「この時間に
タクシーに乗るのは
初めてじゃないよ」


「知ってるけど
いつもダメだって言ってない?俺」


それはわかってる。

だけど
どうして今それを言うの。


「他に移動手段がないから
仕方ないじゃない」


「何かあったらどうするの」


待ち疲れてことや
この先の不安
決して'おいで'って
言ってくれないニックンに
パパラッチの存在

いろんな問題が一度に
押し寄せてきて
考える事さえ煩わしくなる。



「・・もういい」


「もういいって何が?」


「ニックンがそう言うなら諦めるっ」


私は、苛立ちから
ニックンとの貴重な時間を
放り投げた。

口論→←俺達を脅かすもの Nichkhun



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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