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焦燥と悪態 ページ18

私はドキドキしていた。


と、同時に
さっきニックンの顔が好きって
それだけを言ったことを
後悔せずには
いられなかった。


本当はそうじゃないのに・・

もちろん顔は大好きだけど
それだけじゃないんだよって
すぐニックンに言いたくて堪らない。

だけど
この状況では
それも叶わなかった。


時々
窓の外の降り止まない雨に
視線を向けながら

すぐにニックンに
想いを伝えられない
もどかしい気持ちを
・・落ち着ける。


早く
ニックンと
2人きりになりたかった。


--------------------------------
[Nichkhun side]


狎鴎亭のマッコリバーにいる
俺とヌナと他2名。

ヌナと過ごせる
貴重な時間だったけど
こうして友達を含めて会うのも
新鮮で悪くなかった。


俺と2人きりの時には
あまり見せない

ヌナの
しっとりした大人な雰囲気のせいで

改めて・・ほんとに綺麗なひとだなって

そんな風に
彼女のことを感じてた。


テクが明け透けにいろいろ
聞いてたし
それが
彼女の負担になってなかったら
いいなって

ヌナを気遣うことを
やめられない。


「そろそろ出ようか」

「そうだな」


テーブルの真ん中に置かれた
マッコリの甕をカラにして

みんなガタガタと椅子を揺らして
立ち上がる。


「迎えの車は?」

ほろ酔いのテクにそう声をかけると

「俺はタクシーで帰るよ」

テクはそう言ってから
ヨンジェ氏を見た。

「乗ってく?」

「そうする」


それで
テク達と俺達は
店の前で別れることになった。



だけど

俺とヌナより先に
先頭で店の前の階段を
降りてたテクが

階段の中盤で
突然、足を止めて
俺を振り返る。


上に戻れって
小さく手で合図して来たテクに

テクのすぐ後ろにいたヨンジェ氏も
一緒に階段を降りてた俺とヌナも
足を止めた。


テクは俺を見上げて

"パパラッチがいる"

声には出さずに
そう口を大きく動かした。


それで
思わず口から漏れる悪態。


その瞬間に感じた
煩わしさと苛立たしさと
フラストレーション。


そんな俺に驚いて
俺を見上げるヌナの手を握る。


「・・来て」

それだけを言って
ヌナと手を繋いだまま
階段を上に戻りながら

彼女の

「どうしたの・・」

って戸惑いを帯びた声を聞いた。


既に姿を見られたテクは
戻ることも出来ずに
ヨンジェ氏を連れて
通りに出て行った。



「下に、パパラッチがいる」


ヌナに対して改めて
そう言葉にしたら

この先の彼女との付き合いに
言いようのない不安が押し寄せた。

俺達を脅かすもの Nichkhun→←お互いの好きなところ



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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛生 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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