にちくんばっくほるべちくるという男 vol 5

おかしくなりそう　　Nichkhun ページ15

[Nichkhun side]


ヌナの言ってる言葉の意味・・

焦らされたいって望みや

彼女が求めてる事・・

それは鮮明に理解できてた。


何でも簡単に
手に入るようになると
つまらないよね。


俺に・・焦らされたいヌナと
そんな簡単な望みさえ
聞いてあげられないほど
彼女を渇望してる・・子供の俺。



ヌナの・・細くて綺麗な指に
シャツのボタンを
一つ一つ外されながら

彼女の瞳を
見つめてたいのに

俺を見上げるヌナに
欲望を掻きたてられ

また・・唇を重ねてしまう。


ヌナの纏めてた髪をほどいて

その甘い香りを纏った柔らかい髪に
指を絡めながら

漸くシャツを脱がされると

今度は俺が彼女を脱がせて
抱き寄せた。


「ニックンの体 ・・すごく熱い」


・・知ってるよ。


今日、一日中
あなたに心配させられたせいで
余計に熱くなってるんだ。


俺を放って
あいつに微笑んでたあなたを
俺が忘れられると思う・・？



「すぐ、シたい
いいよね・・」



すぐに
ヌナを感じたくて

欲望の赴くままに
彼女に指を這わせた。


俺とのキスだけで
既に溶け落ちて
熱を帯びてるヌナ。


本当に
俺のこと・・好きなんだね。


だから
あなたといると
理性を保てなくなるんだ。
　


ヌナの中に入っていきながら・・

はぁ・・ヤバい・・。

感覚の全てを
持ってかれた。

熱くなったヌナに
一瞬にして・・溶かされた。



「あぁ・・ニックン ・・ 好き・・」


「俺の・・どこが好きなの・・」


「・・全部」


「はぁ・・全部・・？」


「・・そう・・全部・・好き」



多分、ヌナは
俺のこと・・わかってない。



いい・・って
何度もそう言って

俺の下で揺れて
濡れた唇から
絶え間なく甘い吐息を漏らし
潤んだ瞳で俺のこと見上げるから

もっと溶かしてあげたくても

俺の方が
イキたい衝動に
抗えなくなってた。



「もう・・限界」


「・・まだ・・やめないで・・」


「ほんとに・・限界なんだって・・」


はぁ・・イカせてよ。
おかしくなりそう。



ヌナが考えてるより
ずっと・・子供なんだよ、俺。


全然、完璧じゃないし
我儘だし・・ね。




だけど

次はきっと聞いてあげるよ。


あなたが・・もう無理、って・・

そうなるまで
あなたを焦らしてあげるよ。



約束。






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ヌナと熱い夜を過ごした
その約２週間後の・・木曜の夜。

俺とヌナは
テクとヨンジェ氏と4人で

狎鴎亭のマッコリバーにいた。

窓の外は・・雨。

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