再会 ページ11
「・・ヨンジェ」
「ん・・何」
それは
私達を乗せたタクシーが
狎鴎亭を抜けて
聖水大橋を渡り切った後・・
「ごめん、私降りる。
運転手さんすみません、そこで止めてください
一人降ります」
「え・・Aさん？！」
ニックンが今
家にいるのかわからないし
どうして私に
声もかけずに帰ってしまったのかも
わからない
だけど
どれだけ考えても無駄。
答え何て見つけられるはずないよ。
だって、その答えを持ってるのは
ニックンだけだもの。
だから、ニックンに会う。
想像や憶測だけで
これ以上、不安になりくない。
私にとっては運命でも
ニックンにとって
そうかはわからない。
そう感じた日からずっと
勝手にニックンの気持ちを
推し量ってきた。
だけど、そんなの
意味がないって気付いた。
大好きなニックンの事で
苦しい想いなんてしたくない。
私は、幸せだけ欲しい。
それを
私に与えられるのは
ニックンだけだから。
--------
だけど
ニックンのアパートまで行って
エントランスでインターフォンを押しても
ニックンの応答はなかった。
私はアパート入り口の植え込みの渕に腰かけ
ニックンを待った。
暫くすると
アパートの前の通りに１台の車が停まって
そこからニックンが降りて来た。
あのダルメシアン柄のシャツに
黒いジャケットを羽織って
いつもよりずっとお洒落して
ドレスアップしてるニックン。
車から降りて来たその姿に
聞きたかったことの全てが
吹き飛んでしまうくらい
見惚れて・・しまった。
ニックンは
すぐに私に気付いて
すごく驚いてた。
立ち上がり・・俯いて
控えめにスカートをはたく。
こんな風に彼を待ってたことさえ
恥ずかしく感じてる。
少しずつ私に近づいて傍まで来ると
ニックンは余りにもスマートに
私の肩を抱いて、歩き始めた。
「いつから待ってたんですか」
よく知ってるニックンの香りした。
「電話くれれば迎えに行ったのに」
そして・・
そのまま私を連れて
アパートの中へ。
ようやく、少し緊張が解けたのは
ニックンと2人、エレベーターに
乗ったときだった。
「急に来てごめんね・・
ニックンに色々話したい事があるんだけど
まず、これだけ先に言わせて」
見上げる私に
首を傾けるニックン。
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胡麻油(プロフ) - vol.624まで読みたいです♡笑 (4月14日 21時) (
レス) @page44 id: 5d4609bdae (このIDを非表示/違反報告)
凛生(プロフ) - 麻樹子さん» ありがとうございます(°▽°)覚えていて下さってまた読みに来て頂き感謝の気持ちでいっぱいです。この先もドキドキして貰えたらいいな(^-^) (3月1日 17時) (レス) @page12 id: 604374d13e (このIDを非表示/違反報告)
麻樹子(プロフ) - 凛生さん、お久しぶりです。長い間ずっと待ってました。今は2PMのお話が更新されなくなりとても淋しい気持ちでした。またドキドキするお話を拝見する事ができてすごく すごく楽しみです。ありがとうございます。 (2月28日 20時) (レス) @page10 id: 844b947a69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛生
| 作成日時：2024年2月16日 20時
